ワシントンが故Sテイラーと元HCギブスにちなんで通りと住所の名前を変更
2020年09月02日(水) 15:54ワシントン・フットボール・チームの歴史に残る2人の伝説的なメンバーが、間もなくフランチャイズの本拠地の外で不滅となる。
ワシントンは、リング・オブ・フェイム入りを果たしている2人の著名なメンバー、元ヘッドコーチ(HC)のジョー・ギブスと元セーフテイー(S)の故ショーン・テイラーにちなんで、組織と関係の深い通りの名前を変更すると現地1日(火)に発表した。
フェデックス・フィールドの入り口に直結する通りはショーン・テイラー・ロードに改称される。そして、バージニア州アッシュバーンにあるクラブ本部の住所は、コーチ・ギブス・ドライブ21300番地に変更される。これらの変更は、この夏にそれまでのチーム名を取り下げたことから始まったチームの大規模なリブランディングの一環となる。
ワシントンのオーナーであるダン・スナイダーは声明の中で次のように述べている。
「これから前進していく中で、誰もが誇れる現代的なアイデンティティを構築するためには、フランチャイズとファンベースにポジティブな影響を与えた偉大な個人に敬意を表することが不可欠だ。ショーン・テイラーとジョー・ギブス以上にこれに値する者はいない。これらの通りの名前の変更やスタジアムにおける全ての変更は、フィールド外とフィールド上の両方で、ワシントン・フットボール・チームのあらゆる要素を改善するというわれわれの長期的な目標の一部に過ぎない」
2004年にマイアミ・ドルフィンズから1巡目指名を受けたテイラーは、オールプロのセーフテイーとしても活躍し、ワシントンとの明るい未来を約束されていたが、それは2007年に起きた悲劇により幕を閉じる。テイラーはマイアミ地区の自宅で侵入者に撃たれ、翌日に亡くなった。享年24歳だった。
ギブスは1981年から1992年までワシントンでHCを務め、その間に3度のスーパーボウルを制し、124勝60敗を記録した。そして2004年にワシントンのサイドラインに再び立つため、引退から復帰する。2度目の指揮は2007年のシーズンまでとなり、30勝34敗の成績を残している。2度のAP通信年間最優秀コーチに輝いたギブスは、1996年にプロフットボールの殿堂入りを果たした。
チームが出した声明の中でギブスは次のように述べている。
「組織の郵送先に私の名前が入っていることは、大変光栄なことだ。私がチームと過ごした時間は選手とアシスタントコーチたちの強さと勇気によって支えられていた。このフランチャイズがスーパーボウルを3回も優勝できたのも、そのほとんどが彼らの功績だ。優勝を果たしたどのシーズンも、オフシーズンに行われたトレーニング施設での練習やワークアウトの準備と献身的な取り組みから始まっている。2度目にHCを務めた4年の間はダンに全面的にサポートしてもらった。ダンとターニャ夫人が私と妻のパットに与えてくれた友情に感謝したい」
「最近ではジェイソン・ライトの社長就任やジュリー・ドナルドソンをメディア部門副社長に任命したことを含め、組織はいくつかの前向きなステップを踏んでいる。この2人によってチーム全体とロン・リベラHCへのサポート体制を強化することになるだろう。ロンはすでに選手やワシントンのファンから尊敬されている」
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