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ドルフィンズHCフローレス、QBローゼンはトレード対象と認める

2020年09月05日(土) 06:22


マイアミ・ドルフィンズのジョシュ・ローゼン【AP Photo/Wilfredo Lee】

ジョシュ・ローゼンが再び居場所を変えるかもしれない。

マイアミ・ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスは『The Palm Beach Post(ザ・パーム・ビーチ・ポスト)』のジョー・シャートに対し、ジェネラルマネジャー(GM)のクリス・グリアがローゼンを含め、他の選手たちについてのトレードを持ちかけていることを認めた。

先発はライアン・フィッツパトリックになる見通しで、チームの未来を背負うのは1巡目指名のトゥア・タゴヴァイロアというのが既定路線になっていることから、ローゼンには居場所がなくなってしまっていた。

リーグ内の先発クオーターバック(QB)のポジションはどれも埋まってしまっており、ローゼンのようなQBを加えようと考えるチームはバックアップの保険として検討することになるだろう。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)出身のローゼンを長期的な答えとみるチームがいるとすれば、彼のドラフト前の評価に注視することになるだろう。NFLでの2年間の彼のプレーは標準を下回っている。

2018年にアリゾナ・カーディナルスから全体10位で指名されたローゼンは、頼りないオフェンシブラインの後ろで苦戦し、その年13試合に先発した。カーディナルスが方針転換し、昨年のドラフトでカイラー・マレーを全体1位指名したことで、ローゼンは2019年のドラフト中に2巡目指名権と2020年の5巡目指名権と引き換えにドルフィンズにトレードされた。

マイアミに来てからも同じように壊滅的なオフェンシブラインの後ろで、1年目よりわずかにましという程度の成績に終わった。初めはフィッツパトリックにポジション争いで敗れたが、昨年の第3週から第6週の間にローゼンは3回の先発出場を果たしている。しかし成績は芳しくなく、パッシングヤードはトータル465、インターセプト3回でタッチダウンが1回、12回のサックを浴びてベンチに下げられた。残りのシーズンはフィッツマジックがさく裂し、再びパスを投げる機会は訪れなかった。

UCLAを卒業した時のローゼンは評価の分かれる有望株だった。彼は良い腕を持ち、時に才能の輝きを見せる。しかし、その輝きはプロでの16回の先発であまりに少なかった。昨年のポケットでの存在感は壊滅的で、プレッシャーに弱く、あまりにも読みが甘かった。

ローゼンのために公平を期すなら、カーディナルスもドルフィンズもポジティブな成長の助けになる状況でなかったのは事実だ。

もう一度新たなスタートを切ることによって、もしかしたら彼は実力を証明するチャンスを得られるかもしれない。検討するチームにとって値札は決して法外なものではなく、彼のルーキー契約も同様だ。

カットダウンの日が5日(土)に迫る中、ドルフィンズの3番目のQBに納得のオファーがあるかどうか見ものだ。

【M】