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ベアーズQB争いに決着、2020年先発はトゥルビスキーに

2020年09月07日(月) 10:10

シカゴ・ベアーズのミッチェル・トゥルビスキー【AP Photo/Andy Clayton-King】

ヘッドコーチ(HC)マット・ナギーが現地6日(日)に実施された記者会見で自らの決断を発表した。

「この2人が共に毎日競っていて、それは簡単なことではなかった」とナギーHCは報道陣に述べている。

「自分には仕事があると分かっていればずっと楽だし、それが常に念頭にあるため、プレーも少し変わってくる。だが、ミッチの名誉のために、そしてニックの名誉のために言えば、彼らが状況に対処していたさまについては、私は本当に彼らを誇りに思っている。結果として、ミッチがこの仕事を勝ち取っており、それは彼にとって、彼がここまで本当にハードにやってきたと理解している全員にとって、とても重要なことだと思う」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは金曜日に、ニック・フォールズとの先発争いに勝った旨をチームがトゥルビスキーに伝えたと報じていた。

今回の決断にいたった考えのいくつかについて話しながら、ナギーHCは昨シーズン終了時からのトゥルビスキーの成長は印象的だったと話している。ナギーHCはトゥルビスキーがキャンプを好調の内に終え、特にレッドゾーンで正確なスローをまとめあげ、フットワークと意思決定においてもキャンプを通じて急速な改善を見せたと話した。

「指揮系統を感じることができた。私が感じた指揮と、コーチたちが感じた指揮の違いは、非常に自然な部分だったと思う。それは仕込まれたものではなく、誰かからどう行動するか言われたものでもなく、内側から来るものだった。メンバーが自然にやっているときというのはそれと分かるものだし、彼はその部分で成長したと思う。したがって、彼については、まさに今手にしたようなチャンスがあれば、彼にはそこに出ていき、チームメイトたちのために本当にハードにプレーする準備ができているのが分かるだろう」とナギーHCは語っている。

落胆の2019年シーズンを終え、ナギーHCが“今、本当に良い位置にいる”と話したトゥルビスキーがキャンプで好パフォーマンスを見せて、スーパーボウル優勝経験のあるベテランQBとの戦いを制したのは励みになるニュースだ。出来事の多かったオフシーズンを乗り越えたトゥルビスキーは、その経験を通じて今の自分がいる場所への理解を深められたと認めている。

「彼らが俺の(5年目)オプションを行使せず、競争に持ち込んだことは、自分の旅の一部であって、もっと良くなるために乗り越えなければならなかったものだと本当に信じている」とトゥルビスキーは話した。

「状況にどう対処するかが自分をどう築き上げるかを決め、長い目で見たときに自分をより良くする。だから、俺はただそれを挑戦として受け入れ、ただもっと良くなりたい、皆が間違っていることを証明して、結局は俺のチームだっていうことを示したいという思いで、毎日自分を精神的に追い込んできた」

「自分がそれに対処した方法や、他の全員に敬意をもっていたこと、ニックを心から歓迎したこと、そういう関係性を築いていったことが俺たちのチームを助けたと思う。それがみんなにも見えているし、チームメイトたちもそれを手にしている。報われる旅だったけれど、最初の一歩に過ぎないし、すべてのことは理由があって起こると思っている。俺たちはただもっと良くなると努力し続けるだけ。自分を含めてね」

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