ラムズがCBラムジーと5年111億円で契約延長へ
2020年09月10日(木) 02:36コーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーは昨シーズンにジャクソンビル・ジャガーズからロサンゼルス・ラムズにトレードされた際に希望していた報酬額を手に入れる。
ラムズはラムジーと5年の延長契約に合意したと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、今回の契約はサイン時の保証額7,120万ドル(約75億6,300万円)を含む1億0,500万ドル(約111億円)に達するという。
年俸2,100万ドル(約22億3,000万円)となるラムジーの延長契約はディフェンシブバック市場の記録を塗り替えるものだ。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、これまでの最高額はフィラデルフィア・イーグルスのCBダリウス・スレイのシーズン平均1,668万ドル(約17億7,200万円)とのこと。ルーキー契約の最終年を迎えたラムジーには今年、1,370万ドル(約14億5,500万円)が支払われるが、大型の契約延長が締結されることによって年俸はランキング31位からトップに躍り出る。
オーバー・ザ・キャップによれば、ラムズはこの契約を発表した時点でキャップ上限の60万ドル(約6,370万円)以上を超過しており、チームがどのように契約内容を構成しているのか興味深い。
この契約がどのように構成されたかを知ることは興味深い。ランニングバック(RB)トッド・ガーリー、ワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックス、ラインバッカー(LB)クレイ・マシューズの放出などで、3,600万ドル(約38億2,500万円)のデッドマネーを抱えるラムズは財政立て直しの渦中にあり、大型契約を締結する用意があるようには見えていなかった。
それでも、2シーズン前には『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』に91以上のカバレッジグレードを記録したと伝えられ、同年のオールプロにも選出されたラムジーへの投資は有益と言えよう。ラムジーはキャリア通算10回のインターセプトに49回のパスディフェンスをマークしており、その活躍から過去3シーズンともプロボウルに選ばれている。ジャガーズ時代の終盤には不満を抱えていたものの、新たなホームとチームメイトの元へと移った。
今週、放送された『HBO Sports(HBOスポーツ)』と『NFL Films(NFLフイルムズ)』が手掛ける『Hard Knocks(ハード・ノックス)』では、ラムジーがルーキーレシーバーのヴァン・ジェファーソンに個人的なアドバイスとヒントを伝授する様子が映し出されていた。
フロリダ州立大学出身で元ドラフト1巡指名選手であるラムジーは何年にもわたってスポットライトを浴びている。2019年、ラムズはラムジーを手に入れるために2つも1巡目指名権を手放したが、今回、新たな契約に合意するということは、しばらくの間はラムジーが他に目を向けることはないと言える。
【SC】