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チーフスとテキサンズ、キックオフを前に人種差別との戦いに向けて団結

2020年09月11日(金) 11:38


ヒューストン・テキサンズ vs. カンザスシティ・チーフス【AP Photo/Jeff Roberson】

アローヘッド・スタジアムでカンザスシティ・チーフスを相手とするシーズン開幕戦がスタートする際、ヒューストン・テキサンズのメンバーは人種差別への抵抗のデモンストレーションとして国歌演奏中にフィールドにいなかった。

チーフスのメンバーの多くは互いに腕を組み、フィールドに立っていた。その後、両チームはキックオフを前にフィールドに集い、腕を組んで団結を示している。チーフスのメンバーとして、唯一ディフェンシブエンド(DE)アレックス・オカフォーは国歌演奏中に膝をつき、右手を空に掲げていた。 

国歌演奏後、チーフスの場内アナウンサーは「皆さま、どうぞ今も私たちの国で続く平等への戦いに、共に黙とうを捧げましょう」と団結を呼びかけている。

それぞれのキャプテンやチーフスクオーターバック(QB)パトリック・マホームズ、テキサンズQBデショーン・ワトソンが率先し、選手とコーチらはフィールドの真ん中に集まり、腕を組んだ。『NBC』は選手たちが選んだ次の7つのメッセージを流していた。すなわち、“We support equality(われわれは平等を支持する)”、“We must end racism(人種差別を終わらせなければ)”、“We believe in justice for all(すべての人のための正義を信じる)”、“We must end police brutality(警察の暴力を終わらせよう)”、“We choose unconditional love(われわれは無条件の愛を選ぶ)”、“We believe Black lives matter(黒人の命は大事だと信じる)”、“It takes all of us(皆でやらなければ)”だ。

国歌演奏前のウオームアップ時に選手たちが着ていたTシャツの前面には“Injustice against one of us is injustice against all of us(1人への不当行為はわれわれ全員への不当行為)”、背面には“End racism(エンド・レイシズム)”とのメッセージが描かれていた。

コミッショナーのロジャー・グッデルは以前、平和的に抗議している選手を支持し、そういった選手に懲戒処分が科されたことはなく、今季もないだろうと述べている。

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