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自らの精神障害ついて率直に語ったカウボーイズQBプレスコット

2020年09月11日(金) 15:04

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Adam Hunger】

兄の自殺や母のがんの闘病に直面してきたダラス・カウボーイズのスタークオーターバック(QB)ダック・プレスコットは、自身の不安障害やうつ病について率直に語り、しばしば難しい話題であるこういった話をオープンに語るよう呼びかけた。

今年に収録され、最近公開されたテレビ番組『In Depth With Graham Bensinger(イン・デプス・ウィズ・グラハム・ベンシンガー)』のインタビューの中で、プレスコットは「弱いこと、率直であること、透明性を持つことが重要だと思う」と語っている。

「リーダであり、自分の声がたくさんの人に届き、人をインスパイアできる存在であるとき、それは大いに役に立つ」

メンタルヘルスはその正当性や深刻さを疑う多くの人によってしばしば見捨てられたり、無視されたりする問題だ。一方、圧倒的で息の詰まるような病としてそれを自覚する者もいる。

プレスコットはスーパースターQBであるか否かを問わずに勇気ある告白によって、心を打つ言葉で自分が後者であることを明かした。。

兄ジェイスが自殺し、母は結腸がんと闘う中、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが起きている状況でプレスコットは自分自身もうつ病に苦しんでいた。

チームのウェブサイトによれば、プレスコットは新型コロナウイルスのパンデミックへの対応について「そのせいで新しい感情が生まれた。前までは感じたことがなかったけれど、明らかに対処してきた感情だ。俺は自分に必要な助けを得たし、そのことについてとてもオープンだった。自分が幸運にも克服できたのは、そのおかげだと思う。俺たちみんなが幸運なわけじゃない」と語ったという。

自分の問題について話すことができたのが、今は精神的により良い状態になることができた主な理由だとプレスコットは考えている。だからこそ、プレスコットはより多くの人にオープンになるよう促すのだ。

「それはものすごく大きいと思う。話すのはすごく大きいことだ。助けを得る上でとても大きい。それに、それが命を守る」

国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、アメリカでは年間4万8,000人以上が自殺によって亡くなっている。

プレスコットはベンシンガーとのインタビューの中で、自粛期間の間、兄が亡くなる前から不安障害とうつ病が現れ始めたと話している。さらに、眠れなくなる中でこの問題にどう対処し、克服すればよいのか分からなかったという。

結局、シンプルに自分の問題を語ることが最良の救済措置だったようだ。

「自分が話した人たちにもしこの話をしなかったら、俺は友達や、もっと多くの人々がこれを克服していると知らなかっただろう。それくらいよくあることなんだ」

NIMHによれば、アメリカでは成人の5人に1人近くが精神的な問題を抱えている。

カウボーイズにおけるフィールドのリーダーとして、プレスコットは多くのアスリートが慎重になるような姿勢で自分の問題をオープンにした。彼の言葉は、あまりにも長く見過ごされてきた分野で他の人々を導くかもしれない。

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