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バイキングスがRBクックと67億円で5年間の延長に同意

2020年09月13日(日) 04:48


ミネソタ・バイキングスのダルヴィン・クック【NFL】

フランチャイズタグはいらない。フランチャイズランニングバック(RB)は大金を手に入れた。

シーズン最初の日曜日を前に、ダルヴィン・クックが求めていた新契約を勝ち取った。

プロボウル選出のRBとミネソタ・バイキングスは6,300万ドル(約66億9,000万円)で5年間の延長に同意したと現地12日(土)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが伝えた。クックは2,800万ドル(約29億7,000万円)を保証される。併せて彼は1,550万ドル(約16億5,000万円)のサインボーナスを手にしており、これはクオーターバック(QB)以外ではバイキングス史上最高額だとペリセロは付け加えた。チームも追って契約を認めている。

これまでで最も素晴らしく、健康なシーズンを終えたクックは、ルーキー契約の最終年を迎えるところだった。トレーニングキャンプに彼が現れない可能性もあったため、大きな騒動になったが、クックはやってきた。そして今は高額の小切手を懐に、NFC北地区のライバル、グリーンベイ・パッカーズとのシーズン初戦に備えている。

大活躍を見せた2019年シーズンの報酬を受け取り、バイキングスで有望な未来を保証されたクックの年間平均1,260万ドル(約13億4,000万円)というサラリーはNFLのバックスの中で6位に相当する。

2017年に2巡目指名を受けたクックは、昨シーズンに1,135ランヤード、519レシーブヤードとタッチダウン13回――全てキャリアハイ――を記録し、初めてプロボウルのチケットを受け取った。もう1つのキャリアハイはレギュラーシーズンで14試合に出場したことだ。最初の2シーズンはけがのため、15試合の出場にとどまっていた。

昨年のオフェンスの原動力となったクックは、攻撃コーディネーター(OC)ゲイリー・キュービアックの下で再びターゲットになろうとしている。

チームたちはこのところ、RBと長期の高額契約を避ける傾向にあるが、クックとニューオーリンズ・セインツのアルビン・カマーラはそれに逆らう形で契約にサインしており、オフシーズン中に延長を決めたカロライナ・パンサーズのクリスチャン・マカフリーやシンシナティ・ベンガルズのジョー・ミクソンに続いた。

もちろん、RBを長期的にとどめる不安要素は残っており、クックの場合はそれが特に顕著だ。2019年シーズンにブレークしたものの、ルーキーイヤーに12試合(ACL/膝前十字靭帯)、2018年に5試合(ハムストリング)を欠場している彼は、やはり胸と肩のけがで2試合を欠場した。

だが今のところ、クックは満面の笑みだ。

ホールドアウトやホールドインもなく、フランチャイズタグも使われない。クックは延長を手に入れ、バイキングスと彼らのオフェンスの中心はこれでまっすぐ2020年の戦いに目を向けられるようになった。

【M】