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イーグルスのTEアーツとGMローズマンが練習後に激しい口論

2020年09月14日(月) 13:01

フィラデルフィア・イーグルスのザック・アーツ【AP Photo/Daniel Kucin Jr.】

タイトエンド(TE)ザック・アーツとフィラデルフィア・イーグルスの間の緊張が増しており、イーグルスでのアーツの将来が一層不安定となっている。

現地13日(日)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』の中で報じたところによると、アーツとジェネラルマネージャー(GM)のハウィー・ローズマンが先週の練習後に激しい口論になったとのことだ。

「先週のある練習の後、遅くにザック・アーツとハウィー・ローズマンがぶつかった」とラポポートは話した。「とても激しい口論になったと聞いている。複数の選手が目撃しているということも。お互い遠慮なく不満を爆発させたようだ」

その場にはオーナーのジェフリー・ルーリーも立ち会っており、両者は互いへの感謝と共に不満を口にしていたとラポポートは加えている。それぞれがフィールドでの集中力には影響しないことを確認しながら、プロらしい態度で話は締めくくられた。イーグルス側は、建設的でプロフェッショナルらしい話し合いだったと認識している。

この白熱した議論は現地10日(木)に、アーツが自分との長期的な関係を望んでいるかを公の場でイーグルスに問うたのを受けてのことだ。契約に関する話し合いには“フラストレーション”を感じるとし、自身は長期にわたってプレーしたいと思っているが、それが“チームと一致しているかは分からない”と話していた。

イーグルスが昨年11月の時よりも低い保証金を提示したことにより、今月はじめからアーツとの契約交渉が停滞していると以前にラポポートが報じている。

サンフランシスコ・49ersのジョージ・キトルやカンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルスの契約によってTEのマーケットは刷新され、アーツも報酬アップを望んでいる。2020年と2021年のベースサラリーがそれぞれ660万ドル(約7億円)と825万ドル(約8億7,500万円)となっているアーツは、イーグルスのオフェンスにおける彼の重要度を考えると過小評価されていると言えよう。

だが逆に、アーツの契約が残り2年となっているところ、TEダラス・ゴーダートには今後大きな役割が見込まれている。イーグルスとしては、高額な保証をコミットする前に、トップパスキャッチャーにそれぞれチャンスを与えて、その結果をみたいところだろう。

このいさかいが公になったことを考えると、今年の進捗によっては、今シーズン中にイーグルスがアーツのトレードマーケットを調べる可能性も否定できない。その一方で、修復不能な状況になる前に双方が冷静になり、交渉のテーブルに再びつく時間も十分にある。

いずれにしても、契約問題が今季序盤のイーグルスのプレーに影響を与える心配はないだろう。

【R】