ワシントンに敗北のイーグルスQBウェンツ、「もっと良くならないといけない」
2020年09月15日(火) 13:03第1週のフィラデルフィア・イーグルスのオフェンスラインは、春にフロントオフィスが想像していた姿とはまるで違った。けがによってガード(G)ブランドン・ブルックスとレフトタックル(LT)アンドレ・ディラードのシーズンは絶望的。そしてライトタックル(RT)のレイン・ジョンソンも足首を負傷して、現地13日(日)のワシントン・フットボール・チーム戦を欠場している。
ワシントン・フットボール・チームのラインバッカー(LB)ライアン・ケリガンや1巡目指名のディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤング、DEモンテス・スウェット、ディフェンシブタックル(DT)のジョナサン・アレン、DTダロン・ペイン、DTマシュー・アイオニディスらの好選手を相手に、刷新されたブロッキング勢が苦戦を強いられたのは言うまでもない。
ワシントンの精鋭ぞろいのディフェンスはクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツを8回もサックし、17回のアテンプトで57ラッシングヤードしか許さなかった。
「ランゲームをしっかりやり切れていないように感じた」とセンター(C)ジェイソン・ケルスはイーグルスの公式サイトで話した。「それぞれがやるべきことをできていない結果だ。ワシントンが絶妙なタイミングで何回かブリッツを仕かけてきたことは彼らの功績といえる。だけど、それにしても俺たちはもっとうまくならないといけない。特にフロントで。言い訳はできない」
ケルスは「今日の試合に出たやつらとは十分に練習してきたと思うし、特に個人的にひどい試合をした選手はいなかったと思う」とつけ加えている。「そういうことを聞きたいわけじゃないのは分かっているけど、今回は全員にこの負け試合の責任があると思う。俺も含めて。俺はもっといいプレーができたし、フィールドに立っていた全員がもっといい仕事ができた瞬間があったはずだ」
出だしから勢いのあったイーグルスは17対0でリードしたが、第2クオーターでほころび始め、そのまま総崩れとなった。
ウェンツの最初のインターセプトをきっかけにイーグルスは徐々に沈んでいき、ついに浮上することはなかった。17点のリードを奪った後、最後の11回のドライブでイーグルスのオフェンスは合計95ヤードを積み上げ、ファーストダウンを7回獲得し、そのうち8回の攻撃ドライブは3回以下のプレーで終わっている。
試合序盤のウェンツは好調だったが、深いパスにこだわり過ぎた。けがによって層が薄くなっているオフェンスラインを考えると、もっと賢くプレーしなければならないとウェンツは認めている。コントロールを失い始めた時にウェンツは、もっと安全なアンダーニースのパスを使って攻撃を継続させるべきだった。全てがオフェンスラインのせいとは言えないが、ウェンツのパス成功率は57%となっており、タッチダウンパスとインターセプトはともに2回、そしてサックは8回となっている。
「もっと良くならないといけないのは分かっている」とウェンツは話した。「オフェンスはいい感じだった。ボールをダウンフィールドに運べていたし、得点もして、試合をリードしていた。インターセプトはなんとかしないといけないけど。それにディフェンスを不利な状況にさせてしまったことも何回かあった。勢いを失ったことは確かで、決めるべきプレーを決められなかった」
「俺を筆頭に、もっと良くならないと。ボールを守ってチームを引っ張っていかないといけない。それが俺のやるべきことだ」
イーグルスがこの敗戦を取り返すために、ウェンツは今後の15試合に向けてプレーを磨かなければならない。だがイーグルスにとっては幸いなことに、NFC東地区は横並びの状況が続いており、第1週を終えて、巻き返しのチャンスはまだ失われていない。
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