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グロンコウスキーのキャッチの生産性低迷に驚かないバッカニアーズHC

2020年09月23日(水) 14:58

タンパベイ・バッカニアーズのロブ・グロンコウスキーAP【Photo/Mark LoMoglio】

タイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーは旧友トム・ブレイディと一緒にさらなるリングを手に入れるべく引退から復帰した。

しかし、開幕からの2週間を通じてグロンコウスキーはバディの注意を引こうと努力するにとどまっている。タンパベイ・バッカニアーズの選手としての最初の2試合でグロンコウスキーがターゲットになったのはわずか4回であり、シーズン第2週のカロライナ・パンサーズ戦ではたった1度ターゲットとなった際のプレーがインターセプトに終わっている。

これらの成績も、プレーメーカーでいっぱいの攻撃陣をグロンコウスキーで補強することを想定していなかったバッカニアーズヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスにとっては何ら驚くものではない。

「そんなことはない。彼はわれわれによいパスインターフェアランスのコールをもたらしてくれた。オーバールートで彼から外れたものもあった。われわれはTEに50回ボールを投げるようなことをしていない。それはわれわれがレシーバーにすることであり、そうやってわれわれのオフェンスは組み立てられている。グロンコウスキーは第4クオーターで見事なランブロッキングをプレーしているので、彼のパスキャッチやターゲットについては何ら懸念を抱いていない」とエリアンスHCは現地21日(月)に述べた。

『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』におけるグロンコウスキーのグレードがエリアンスHCのコメントを裏付けている。パスキャッチでは50.1という平凡なグレードとなっているグロンコウスキーだが、ランブロッカーとしては貢献度がずっと高い68.3を記録した。第2週は特に効率性を発揮し、75にわすかに満たない数字をマークしている。

将来の殿堂入りが確実視されるグロンコウスキーは2020年以前、2シーズンを除く――2010年と2018年――すべてのシーズンでオフェンスのグレードが90を超えていた。ブロッキングはこれまでに確立してきたものから期待されるものに見合うだけの数字と言える。しかしながら、オフェンスの数字はパスゲームが始動できないことから低下していた。

これはグロンコウスキーに限った問題ではない。クオーターバック(QB)ブレイディとワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスが考えを同じくするまでに2週間かかっており、今のところその段階に達していると言える唯一の選手がグロンコウスキーだ。新しい要素が多いバッカニアーズ攻撃陣にとって、短い期間で力のピークに達するのはより難しくなるだろう。

タンパベイにとって幸運なことに、まだ14週間ある。グロンコウスキーがパスキャッチの力をランブロックに匹敵するところまでに持っていくのにも、十分な時間だと言える。

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