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タイタンズのプロトコル実施状況に調査、違反なら懲罰も

2020年10月05日(月) 11:14


テネシー・タイタンズ【NFL】

テネシー・タイタンズで起こった新型コロナウイルス(COVID-19)のアウトブレイクを調査するためにNFLとNFLPA(NFL選手会)当局がナッシュビルに急行しており、両者が策定したプロトコルの順守状況によってチームが罰せられる可能性がある。複数のチームとコーチがこれまでに単発の違反によって罰金を科されている。

タイタンズのリザーブ/COVID-19リストには10名の選手が名を連ねており、現地3日(土)にはディフェンシブタックル(DT)ジェフェリー・シモンズと2人のコーチが検査で陽性となっている。日曜日にこのリストはさらに長くなり、タイタンズはフルバック(FB)カーリ・ブラッシンゲームがリザーブ/COVID-19リスト入りすることを発表。日曜日にはトランザクションワイヤの発表がないため、ブラッシングゲームは月曜日に正式にリスト入りすることになる。

NFLとNFLPAは数日以内で調査を完了する見込みであり『Kinexon(キネクソン)』の追跡デバイス着用義務の有無を調べている。このデバイスは追跡データのギャップを用いて接触状況を確認するものだ。また、自身や家族に出た症状について適切な時期に報告しなかったケースがないかも調査されている。

タイタンズのアウトブレイクと他のチームで発生している陽性反応を受けて、NFLは現地月曜日にヘッドコーチ(HC)とジェネラルマネジャー(GM)との話し合いを行う模様だ。今季を無事終了したければ、現状に満足していられない。誰もが自分の役割を担わなければならない、ということだ。過ちを犯すのはプロトコルではなく、人間だ。今の状況が警鐘になることに期待がかかっている。

一方、日曜日に開催される予定だったニューイングランド・ペイトリオッツ対カンザスシティ・チーフス戦は月曜日か火曜日に延期されている。ペイトリオッツのクオーターバック(QB)キャム・ニュートンとチーフスの練習生であるQBジョーダン・タアムが、新型コロナウイルスの陽性だった。両チームの施設は即座に閉鎖されている。

情報筋によれば土曜日に行われたペイトリオッツの検査結果はクリーンだった。両チームにこれ以上の陽性反応がなければ、試合は月曜日に行われる。スケジュールへの影響は最小限に抑えることが好ましく、月曜日に試合ができるならその方が良い。

情報筋の話からしてリーグが検討すべき変化の一つとしては、新型コロナウイルスの影響からのスケジュール変更に対応すべく、緩衝となる第18週を設けるためにプレーオフを1週間遅らせることだ。チャンピオンシップ戦とスーパーボウルの間に1週間しかなくなるが、それは先例のないことではない。

陽性の結果が出ることやこういった状況はリーグが常に予想していたことであり、チーフメディカルオフィサー(医務部長)アレン・シルズ医師はその旨を繰り返し述べてきた。警戒と感染の制限がカギとなる。ペイトリオッツとチーフスの試合が延期された一方、アトランタ・ファルコンズの試合がそうならなかった(コーナーバックのA.J.テレルが陽性だったにもかかわらず)のは、ニュートンとタアムがより多くの濃厚接触を持っていたと判断されたためだ。

ペイトリオッツが月曜日にチーフスと試合をし――ペイトリオッツは月曜日にカンザスシティに飛ぶ可能性がある―、デンバー・ブロンコスとの試合にも向かうとすれば、ブライアン・ホイヤーが両試合で先発する可能性が高い。ニュートンは回復してから2回の新型コロナウイルス検査をパスしなければならず、症状があるかないかは別として、7日間の間にそれを成し遂げるのは難しい。

タイタンズは第3週のサンデーゲームでミネソタ・バイキングスと対戦してから13件の新たな陽性のケースが発生し、その以前には練習生とコーチの合わせて2人が陽性だった。バイキングスには陽性反応が出ておらず、日曜日に行われるヒューストン・テキサンズとの試合に向かっている。プロトコルでは通常、試合日の検査を許容されていないが、すべてのバイキングスの選手とスタッフは日曜日にチームのホテルで“ポイント・オブ・ケア”検査によるその場での診断を受けてからスタジアムに赴いている。

状況が許せば、その手法がリーグ全体に導入される可能性があると情報筋は語っている。

タイタンズの施設はさらなる通知があるまで引き続き閉鎖され、状況が変わるには少なくとも連続して陽性が出ない日が必要になる。今のところ、バッファロー・ビルズとの試合のスケジュールは変わっていない。

バイキングスの施設は毎日のポイント・オブ・ケア検査や完全にバーチャルなミーティング、マスクやマウスシールド、手袋(QBの投球側の手を除く)などの保護装具の練習での使用義務等の追加プロトコルの下で再開されている。

タイタンズについては試合中に上階のコーチングブースにいた複数のコーチが陽性になっている。このエリアには今季はプレキシグラスによる仕切りが追加され、ソーシャルディスタンシングが導入されているが、人の動きは少なく、空気の流れもサイドラインほど良くはない。タイタンズのミネソタへの移動では、このエリアとチームの飛行機までの間に複数のリスク要素があり、それが最近の陽性者の増加に関連している可能性がある。

チームは徹底した除菌が行われた施設に戻り、大幅に強化されたプロトコルに従うことになりそうだ。その一例としては、QBとバックアップQBがお互いに近い状態で時間を過ごすことが避けられる。それも、すべてを正常に保つための多くの細かい変化のうちの一つだ。

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