ワシントンのリベラHC、がん闘病中のコーチングは「まさに闘い」
2020年10月05日(月) 11:18ワシントン・フットボール・チームのヘッドコーチ(HC)であるロン・リベラが現地4日(日)に、がんと闘いながらサイドラインに立つのが肉体的にきついことを認めた。それでもフィールドに姿を現す理由を次のように説明している。
「本当に苦しい道のりだ」とリベラHCは31対17で負けを喫したボルティモア・レイブンズ戦の後に語った。「まさに闘いだ。でもそれは自分のことだけではない。私はたくさんの人を代表していると思っている。がんに苦しみ、闘い、そして闘ってきた多くの人々を」
2020年シーズン開幕の数週間前に扁平上皮がんと診断されたリベラHCは、ワシントンでの初シーズンの職務を全うすることに意気込みを見せていた。
“かなり強くなった”と感じる時がある一方で“小休憩”が必要なこともあるとリベラHCは話している。58歳のリベラHCは、試合前に2袋の点滴液を必要としていたと報じられており、常にサイドライン上で液体を飲んでいる姿が見られた。ハーフタイムにチームがロッカールームに向かう中、スタッフの肩を借りながらフィールドを後にしている。
試合前、スタンドに用意されたがんの闘病を応援する400枚以上の段ボールの切り抜きにリベラHCは驚いていた。ワシントン・フットボール・チームの従業員とともに元選手のグレッグ・オルセンやスティーブ・スミス、ルーク・キークリー、そしてアンディ・リードやショーン・マクダーモットなど他チームのHCも顔写真を提供し、スタンドに飾られていた。だが試合に先立ち、リベラHCの琴線に触れたのはとある切り抜きだった。
「とても光栄だ」とリベラHCは話した。「早めにフィールドに出てこの贈り物を目にした時には感動したよ。そしてたくさんの写真の中に、亡くなった兄のものを見つけた瞬間に心を打たれた。その心遣いは本当にクールだ。私にとっては大きな意味を持っている」
強豪レイブンズを相手に14点差で負けたワシントン・フットボール・チームもまた、自分たちの戦いを見せた。クオーターバック(QB)のドウェイン・ハスキンズ、ワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリン、ランニングバック(RB)アントニオ・ギブソンをはじめとする若手選手がキャリア最高の記録を叩き出し、相手にとってやっかいなディフェンスも引き続きチームの強みとなった。全てはコーチのために戦おうとする努力だ。
「自分1人で闘っているわけではないことを見せてもらった」とリベラHCは話した。「大勢の人たちが支えてくれている」
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