クレムゾン大学のHC、テキサンズHCになる可能性を退ける
2020年10月08日(木) 14:29さぁ、憶測の始まりだ。
NFLシーズンが開幕してからわずか4週間で、すでにヘッドコーチ(HC)のポジションに空きがある。今後何カ月にもわたって噂が飛び交うのは必須だ。候補者の1人にあがったクレムゾン大学のHCを務めるダボ・スウィニーは、ヒューストン・テキサンズでの役職について触れられて嫌悪感をあらわにした。
スウィニーとテキサンズとの接点は、明らかにクオーターバック(QB)のデショーン・ワトソンである。
チームをナショナルチャンピオンに導いたことのあるスウィニーがもしクレムゾン大学を去ってNFLに移るのであれば、優秀な教え子が長期契約を結んでいるチームに向かうのは理にかなっているだろう。
現地6日(火)に、現在1位のクレムゾン大学と7位のマイアミ大学との対戦に先立ち行われた電話会議の中で、“South Carolina sports radio(サウスカロライナ・スポーツ・ラジオ)”の司会を務めるフィル・コーンブラットが、ワトソンから連絡はなったかと質問した。
これに対してスウィニーは「デショーンからは何も聞いていなし、そんなことは考えたくもない」と答え、口元に冷笑を浮かべていたと『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』が報じている。
「他にも聞くことがあるはずなのに、君はそんな質問をするのか。マイアミのことは何も聞きたくないのか? はい、次の質問」とスウィニーは話題を退けたという。
スウィニーはクレムゾン大学で居心地のいい立場にいる。彼は長年続くパワーハウスを築き上げ、年間900万ドル(約9億5,000万円)以上を稼いでいると報じられており、コーチとしてはこれ以上にない安定した職を得ている。
クレムゾン大学を去るようスウィニーを説得するのはかなりの難題になるだろう。彼の中で、さらに上のレベルでも同じように成功できることを証明したいという欲望が芽生えない限りは。
どんなコーチにとってもフットボールにおける最も重要なポジションはQBだ。そして成功を収めてきた大学のコーチをNFLに来るよう説得するには、そのポジションでの安定性が不可欠となる。そこにワトソンンがNFLの若くてダイナミックな新顔の1人とくれば、当然この憶測に至るわけだ。
スウィニーとテキサンズの関係が一時的な憶測以上のものになるかは今後も注目するとして、テキサンズが新しいHCを見つけるまでの道のりは始まったばかりだ。例え最終的な答えがノーだったとしても、チャンピオンシップコーチがワトソンとの再結成に興味を持っているかを確認するだけでも、テキサンズにとっては無駄足にはならいだろう。
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