クオーターバック（QB）パトリック・マホームズは現地7日（水）、月曜日の試合後にニューイングランド・ペイトリオッツのコーナーバック（CB）スティーブン・ギルモアと軽い抱擁を交わしたのは、ただ勝利した後にスポーツマンシップを示そうとしただけの、自分の側の“ちょっとした気の緩み”だったと報道陣に語った。

ギルモアが新型コロナウイルス（COVID-19）の陽性だったことが報じられた後、マホームズとギルモアを捉えた画像が広く取り上げられていた。

カンザスシティ・チーフスとペイトリオッツが相まみえたこの試合は、当初は日曜日に予定されていたものの、ペイトリオッツQBキャム・ニュートンとチーフスの練習生であるQBジョーダン・タアムが新型コロナウイルスの陽性だったことが判明したのを受けて月曜日に日程変更されている。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロによればチーフスには火曜日の検査で陽性となった選手やスタッフはいなかったという。マホームズは報道陣に、週末から特別に注意して、妊娠中のフィアンセと寝室を別にする等の配慮をしていると話した。

「今は難しいときだ。それが何より大きい。今季が始まるときに分かっていたことだ。もしシーズンすべてをやり遂げて、誰も陽性にならないなんて考えていたなら、間違った希望を持っていたということさ。ただ、今やっているプロトコルは正しいと信頼するだけだ。もう言ったように、ブリタニーが妊娠していて、俺は距離を取るためにできることなら何でもやっている。チームのためにあることだけれど、俺にとっては家族を守るためにさらに大事なんだ。距離を取るために、自分にできるベストをやるだけ。あれは試合の最後にちょっとした気の緩みだった。素晴らしいフットボール選手に敬意を表そうとしただけで、彼がすぐに回復することを願っている。そこから離れ、もうやらないよう努める」

第4週にタイタンズと戦う予定だったピッツバーグ・スティーラーズのディフェンシブタックル（DT）キャメロン・ヘイワードは、チーム内でのアウトブレイクの可能性を抑えるためには全員がプロトコルに従うことが重要だと話している。

スティーラーズのNFLPA（NFL選手会）代表であるヘイワードは「自分たちが陽性にならないと考えるのは愚かだ」と語った。

「俺たちはマスクをつけて、ソーシャルディスタンシングに努めている。プロトコルを順守し、従おうとしているだけだ。俺にできるのはそのことを若い人たちに、その他の人たちに伝えることだけだ。この施設を離れても、それがチームに効果を与え続けている。皆が自分の仕事をしなければならない。それがテネシーや、他の場所でどう発生しているかは知らない。でも、もっと陽性は増えるだろう。チームに対する浸食を最小限にとどめるのが俺たちの仕事だ。それを本当に変えるために俺たちがやってきたことが、練習生を加えることだ。いずれ陽性が出ることは分かっていたからな。そうでなければ、真の意味でのパンデミックではない。誰か1人がかかった、2人がかかったというとこに、俺たちは適切に対応することができる。だが、チーム全体や、コーチングスタッフたちに広がり出せば、それに対応するのは難しい」

クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック（QB）であるベイカー・メイフィールドは率直なメッセージを発した。

「俺にとっては、そんなにめちゃくちゃハードなわけじゃない。マスクをつけろってだけさ。俺たちは全員フットボールがしたい。だから、皆がそうしなくちゃな」

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