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RBベルのリリースは両陣営にとって“最良の決断”だとジェッツ

2020年10月14日(水) 11:37

ニューヨーク・ジェッツのリビオン・ベル【AP Photo/Brett Carlsen】

スターランニングバック(RB)リビオン・ベルを手放したニューヨーク・ジェッツが、その貢献に感謝の言葉を送った。

ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)であるジョー・ダグラスは、チームの声明にて次のように述べている。

「ジェッツのオーガナイゼーションはここに在籍していた期間のリビオンの尽力に感謝しており、彼がハードワークをもってこのチームに大きく貢献してくれたことをよく承知している。われわれはこの決断が両陣営にとって最良だと信じ、彼の将来の成功を祈っている」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロはジェッツには今季の保証つきベースサラリーとしてベルに600万ドル(約6億3,000万円)を支払う義務があると報じた。2021年は負傷の場合のみの保証となっていた。ジェッツはトレードに向けて最大限の努力をしたものの、ペリセロはこの契約をトレードすることは“事実上、不可能”だったとつけ加えている。

ほぼ始まった当初から、ベルのジェッツ時代はさまざまな騒動に満ちていた。28歳のベルはハムストリングの負傷から復帰したばかりであり、このけがによって3週間を故障者リザーブとして過ごしている。ハムストリングの問題は8月の終わりにヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズとのいざこざも引き起こしていた。

30対10の敗北に終わったシーズン第5週のアリゾナ・カーディナルス戦で、ベルはラン13回で60ヤード、キャッチ1回で7ヤードを記録。シーズン第1週に行われたバッファロー・ビルズとの試合でラン6回、14ヤード、キャッチ2回、32ヤードをマークしたベルは、ハムストリングの負傷によってこの試合の第3クオーターでフィールドを去っている。

月曜日、ゲイズHCはジェッツの攻撃陣が開幕から0勝5敗と苦戦する中、プレーコールをやめることを“ぼんやり考えた”と認めていた。また、ゲイズHCは日曜日の敗戦における自らの起用法に関して『Twitter(ツイッター)』で見解を述べるなどのベルの考え方に対する懸念も表明している。

「それについてただ私に話すのではなく、ああいうやり方ですべてが進んでいくのが嫌だね。だが、今はそういうやり方が好まれるようだ」とゲイズHCは話していた。

ピッツバーグ・スティーラーズのスターだったベルは2019年3月に、3,500万ドル(約36億9,000万円)保証の4年5,250万ドル(約55億3,000万円)というRBとして当時で2番目の額にあたる大型契約を結んでジェッツの一員になった。2018年シーズンはスティーラーズとの契約問題からすべて欠場している。

キャリアでも最悪の部類に入る2019年シーズンを過去のものとしたベルは、新たな拠点を探すというタスクに直面している。ベルはまだ、ピッツバーグで過ごした5年間にプロボウルとオールプロにそれぞれ3度選出され、リーグでも最高の選手の一人として認識されていたときの魔法をまだ取り戻していない。

近年のベルはけがに見舞われ、2つの組織のトップと衝突してきたが、それでも自分が所属するチームに違いを生みだすポテンシャルを持っていることに変わりはない。

今のところ、ベルは――そしてジェッツも――新しいスタートに感謝しているようだ。

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