タイタンズLTリワン、ACL断裂により今シーズン終了
2020年10月20日(火) 14:40今季もプレーオフ進出に向けて万全のように思えたテネシー・タイタンズが、チーム屈指の選手を1人欠いて戦わなければならなくなった。
レフトタックル(LT)のテイラー・リワンは、オーバータイムの末に42対36でヒューストン・テキサンズを制した現地18日(日)の試合で、ACL(前十字靭帯)を断裂したと『Twitter(ツイッター)』で報告した。プロボウルに3度出場しているリワンは、まだ勝負の行方が分からないオーバータイムの第2クオーターで負傷。チームはなんとか無敗を維持した。月曜日のMRI検査により、今シーズン中の復帰はかなわないことが明らかとなっている。
その後リワンはIRリスト(故障者リスト)に置かれ、ワイドレシーバー(WR)のコーリー・デイビスがリザーブ/COVID-19リストから外れてアクティブとなった。
リワンはけがについて「俺に同情なんてしないでくれ。プロボウル選手としてしっかりリハビリに励んで、これまで以上のコンディションで戻って来る」とソーシャルメディア上に投稿している。
リワンの代わりを探さなければならないタイタンズも落ち込んでいる暇はない。日曜日の試合ではオフェンシブラインマン(OL)のタイ・サンブレイロがリワンの代わりにブラインドサイドについたが、テキサンズのディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットに叩きのめされ、クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルへのサックを許してしまった。当然、タイタンズのオフェンスは持ち直す。試合序盤にタッチダウンを2回決めたタネヒルは、パスをつなげてさらに2回のタッチダウンを追加。ランニングバック(RB)のデリック・ヘンリーは驚異的な212ヤードを稼ぎ、終盤で2回得点している。
もしかすると、タイタンズの心配は無用かもしれない。7シーズン目を迎えるリワンの立ち上がりが遅かったにもかかわらず、これまでのところタイタンズはリーグ屈指のオフェンスを誇っている。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』のランキングでは、少なくとも200回のスナップでプレーしたタックルの中でリワンは現在49位につけている。過去5シーズンで22位以下をマークしたことはなかった。いずれにしても彼の後任は大きな穴を埋めなければならない。2015年のドラフトでデンバー・ブロンコスから2巡目指名されたサンブレイロは、1シーズンで4試合以上の先発出場をしたことがない。
タイタンズは4月にオフェンシブタックル(OT)のアイザイア・ウィルソンを全体29位で指名しているが、彼は今季のほとんどをリザーブ/COVID-19リストに置かれていた。だが10月10日にリストから外れており、大学ではライトタックル(RT)としてプレーしている。
この先の数週間で、リワンを失ったことによる影響がどれだけ大きいかが見えてくるはずだ。
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