敗戦の責任を負うファンブル2回のカウボーイズRBエリオット
2020年10月20日(火) 16:46ダラス・カウボーイズの落胆の敗北が決定づけられた現地19日(月)、一時は38対10というスコアを予測するのは難しかった。だが、実際にそうなったのだ。
お互い無得点のタイで試合が進んでいたにもかかわらず、アリゾナ・カーディナルスは第1クオーター終盤から第2クオーターにかけて連続で21ポイントを挙げた。今季これまでの多くの展開でそうだったように、カウボーイズ守備陣は不安定に見え、相手に与える脅威に欠けていた。ただ、それだけがすべてではない。
悲しいかな、この日の流れを変えたのはランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットの2ドライブ連続のファンブルを筆頭とする、オフェンスのターンオーバーだった。
クオーターバック(QB)ダック・プレスコットが足首の負傷でシーズン終了となり、今後はエリオットが背負うものが大きくなるだろうと見る者が多かった。しかし、月曜日のエリオットはプレーの代わりに責任を負っている。『ESPN』によれば、エリオットはこう語ったという。
「(プレスコットの離脱を)言い訳にすることはできないと思う。何度もそれを言い続けるつもりだし、俺はこの試合を2つのファンブルでスタートし、ボールを明け渡して、彼らの蹴り出しに必要な勢いを与えてしまった。すまないと言いたいし、これは俺のせいだ。もっと良くならなきゃいけない」
『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、エリオットが1試合で2回ファンブルするのはキャリアで初めてのことだという。一方で、ファンブルが問題になるのはエリオットにとって初めてではない。
月曜日を迎えた時点でターンオーバー数で最下位タイだったカウボーイズは、カーディナル戦でそこにさらに4つを加えた。
QBアンディー・ダルトンは「他のチームにボールを渡すわけにはいかない」と言う。
しかし、エリオットはそれを危険なペースで行っている。今季これまでにファンブル5回中4回をロストしており、後者については以前までの4シーズンでのキャリアトータルより一つ少ない数字にあたる。
2度目のファンブルでヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーはエリオットを下げ、代わりにトニー・ポラードを起用した。
マッカーシーHCが「結局のところ、ジークがわれわれのリーダーだ。われわれはそこを正しくやらなければならない」と述べたと『Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』が伝えている。
エリオットは最も忘れたい夜をキャリア最低のキャリー12回で終えている。キャリーヤードは49だった。
エリオットと同様に、マッカーシーも自らの責任を引き受けた。一方で、オフェンスをむしばむ最も大きい問題について、2人の意見は一致しているようだ。
「われわれはオフェンスのプレーがあまりうまくいっていない。ディフェンスも、スペシャルチームもだ」とマッカーシーは『The Athletic(ジ・アスレチック)』に語った。
「最も重要なのは、私のコーチングがまずかったことだ。このフットボールチームのボールセキュリティについて、私は問題を抱え続けている」
実際に、カウボーイズは多くのトラブルを抱えており、その中に今はスターRBのファンブルの問題も発生している。
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