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チーフス攻撃陣は自分のスキルセットに“本当に合っている”とRBベル

2020年10月22日(木) 16:24

ニューヨーク・ジェッツのリビオン・ベル【AP Photo/Steven Ryan】

ニューヨーク・ジェッツの破滅的なオフェンシブライン(OL)の後方で、他の武器が少なく、自分の持ち味を最大限に生かせるコーチングスタッフもいない状態でプレーしてきたリビオン・ベルが、これまでとは正反対の快適な状況が整っているカンザスシティ・チーフスへ移った。

『K.C. Star(K.C.スター)』によれば、ベルは現地21日(水)に「このオフェンスは俺のスキルセットに本当によく合うと思う。楽しそうだ。武器がたくさんあるはずさ」と語ったという。

ベルはクオーターバック(QB)パトリック・マホームズやワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒル、タイトエンド(TE)トラビス・ケルス、ランニングバック(RB)クライド・エドワーズ・ヒレアーをはじめとするスターぞろいのオフェンス陣において、どのくらいの活躍の機会があるかについては気にしていないと話した。チーフスを選んだ主な理由は、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードの下でプレーすることだったという。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームズ・パーマーは、ベルが「リードコーチのためにプレーできるチャンスは、俺にとって素晴らしいものになるだろう」と話したと伝えた。

適切な状況にいれば今も違いを生み出せる選手であることをリーグに示したいと、ベルは望んでいる。ニューヨークでの、アダム・ゲイズHCの下での惨憺(さんたん)たる時間は、ベルがどれくらいの力を持っているかについて疑問を生じさせるばかりだった。チーフスの多面的な攻撃陣において、ベルがプロボウル級の腕前を取り戻せれば、その力を求めるチームは増えるはずだ。

リードHCは先週に契約を済ませたベテランRBが水曜日の練習に参加する予定だと話す一方、デンバーで日曜日に実施される試合への出場可能性については手の内を明かそうとしなかった。

『KSHB Kansas City(KSHBカンザスシティ)』によれば、リードHCは「それについては一日ごとにやっている。彼がどういった位置にいるかを見るためにコーチと選手の間で良好なコミュニケーションを保つ必要があるが、彼は練習に参加し、どういった具合か見ることになる」と話したとのことだ。

新型コロナウイルス(COVID-19)関連の制限のため、先週木曜日にチームと契約を交わしながらも、ベルは月曜日にチーフスがバッファロー・ビルズを下した試合に参戦することができなかった。チーフスはジェッツからカットされたベルを最小限のコストで獲得している。

エドワーズ・ヒレアーがビルズ戦で活躍し、キャリー26回で161ヤードを記録したにもかかわらず、チーフスはベルがバックフィールドに新たな奥行きを加えられると考えている。

「(エドワーズ・ヒレアーには)脱帽だ。彼は卓越していたし、ランニングメイトを1人か2人加えても害にはならない。一つのディフェンスに対して、趣の異なるスローができるのは悪くない。リビオンを見れば、彼がいかに大きいか分かるはずだ。彼は大きい。クライドはビッグゲームをしたし、助けの手を歓迎するだろう」とリードHCは述べた。

一方のマホームズは、チーフスのスタッフならばベルにパッシングダウンで豊富なマッチアップを示すことができると指摘。そこがチーフスの強みになるはずだと話している。

リードHCとジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチが築いたロースターは、ベルのパーソナルティと才能を容易に取り込むことができるとマホームズは言う。

「優秀な選手を連れてきて、競争を生みだすってことなんだ」とスーパーボウルMVPのQBは話した。

データ上は、最高の状態にあるときのベルのスキルセットは手袋のようにリードHCのオフェンス陣にフィットし、チーフスにダイナミックなバックフィールドをもたらすだろう。これからの数週間で、実際にどう機能していくかが見えてくるはずだ。

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