「ファンブルに1つの有効策はない」とカウボーイズRBエリオット
2020年10月23日(金) 01:20ダック・プレスコット離脱後の最初の試合で、エゼキエル・エリオットはダラス・カウボーイズのオフェンスでスタビライザーの役割を果たす必要があった。ところが、スターランニングバック(RB)は自らのファンブルによって勝利を手放してしまった。
マンデーナイトでアリゾナ・カーディナルスに38対10の大差で敗れたのはエリオット1人の責任ではないだろう。しかし、彼の2度のファンブルロストは試合の流れを変えた。カーディナルスはそのターンオーバーを2回のタッチダウンに変えている。
6試合でエリオットは5回のファンブルを喫しており、そのうち4回をロストした。“ジーク”ことエリオットも懸命に問題の修正に取り組んでいる。だが、その病を癒やす1つの有効手段はない。
「とにかく俺は攻撃されやすい状況に身を置かないようにしなきゃならないんだと思う。がっつり集中しないと」とエリオットは『ESPN』に語った。「明確な答えはないと思う。俺にできるのは自分をささげ、できるだけたくさん映像を見て、情報をかき集め、それを自分のプレーに生かすだけさ。でも今年のファンブルの問題を直す1つのはっきりした答えはないだろうな」
エリオットの101回のラッシングアテンプトというのはNFLの全バックスの中で6位に入る。ラッシュでのファンブルロスト3回(レシーブ後の1回はカウントせず)というのは残りのトップ10のものを全て合わせたのと同じ回数だ。
昨年までのジークは、最初の4シーズンでファンブルロストが5回しかなかった。今シーズンはすでに4回。それはそのままカウボーイズの対戦相手に28点を与えてしまっている。
「彼は人生の全てを通してフットボールを運んでいるようなもので、その天性の素質と認識力は私のキャリアで見てきた中でも全RBのカテゴリーの中で非常に高いところに分類される」とヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは述べた。「だが、今われわれがこの厳しいターンオーバー率を経験している中で最も重要なことは、彼が自分自身に置いている重要性を理解することだと思う。彼はフットボールの運び方を知っている。プレッシャーのポイントを知っていて、われわれには自分たちの全ての動きを記録した動画がある」
「結局のところは集中だよ。何としてもやり遂げなければならない。どれだけこれについて違う言い方を続けられるだろうか。それが結果とゲームの流れにどう影響したかは皆が理解している。だからしっかりフットボールを守って、毎週のターンオーバーバトルで勝ち始めなければいけないんだ」
ファンブルを除いても、今年のエリオットは大半の記録でキャリアワーストを経験している。プロボウル選出のRBは試合ごとのタッチ(22.2回)、試合ごとのスクリメージヤード(102.8)、タッチごとのヤード(4.6)、試合ごとのキャリー(16.8回)、試合ごとのラッシュヤード(68.8)でキャリア最低をさまよっている。キャリー平均4.1ヤードというのは彼にとって今までで2番目に低い数字だ。
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