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ジャガーズQBミンシューが利き手親指を負傷、第9週の出場は不透明

2020年10月30日(金) 09:57


ジャクソンビル・ジャガーズのガードナー・ミンシュー【AP Photo/Wade Payne】

“ミンシューマニア”が手のけがにより中断される可能性に瀕している。

ジャクソンビル・ジャガーズのクオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューが利き手の親指を負傷したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。

第一報を伝えたのは『ESPN』だった。

ミンシューは靭帯(じんたい)の捻挫と軽い骨折を患った。チームは当初このけがについて把握していなかったため、彼はシーズン第7週の故障者リストには登録されていない。

今週はジャガーズのバイウイークにあたり、ミンシューにとってはこのことが治癒のための時間稼ぎになる。しかしながら、ジャガーズが来週に練習を再開した時のミンシューの状態を予測することは難しい。

ラポポートはこの週末に、ミンシューの今シーズンの不調が続くようであれば、ジャガーズは彼をベンチに下げることを検討していると報じていた。2年目のミンシューはサンデーゲームでタッチダウンを2回決めたが、173ヤードをマークしたパス27回の成功率はたった51.9%であり、ジャガーズはロサンゼルス・チャージャーズに敗北を喫している。ジャガーズにとって6連続の黒星となった。

手のけがを転機に決断の討議が行われるかもしれない。もしくは、ヘッドコーチ(HC)ダグ・マローンは1週間から2週間ほど他のQB選手を試しつつ、ミンシュー復帰の選択肢を残すかもしれない。

現在バックアップを務めているのはQBマイク・グレノンだ。30歳のグレノンは、練習を見る限り調子が良さそうだと伝えられている。グレノンはお墨付きであるが、良くはない。ミンシューが中心となったジャガーズのオフェンシブラインは23回のサックを受けており、このオフェンシブラインの後ろで可動性に欠けるグレノンがどうプレーするのかという疑問はぬぐえない。

ドラフトで6巡目指名を受けた新人のQBジェイク・ルートンもこの難題に適応しうる。オレゴン州立大学出身のルートンはミンシューに勝る豪腕を持っていることから、ジャガーズは指名順位の低いルートンの腕前を見るために彼を出場させるかもしれない。

現在の流れでは、ジャガーズは望むのであれば、ドラフト第1巡の早い段階で獲得されるQBを指名することも可能だろう。

しかしその場合、HCとフロントオフィスは来たる1月に一掃されるかもしれない。

ミンシューのけが、度重なる損失、そしてHCの苦境。これらすべてが、ジャガーズがバイウイークから戻った際にQBを決める諸要素となる。

【SC】