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首を負傷しながらも戦い抜いたパンサーズQBブリッジウォーター

2020年10月30日(金) 16:54


カロライナ・パンサーズのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/Mike McCarn】

カロライナ・パンサーズは3回連続の惜敗を喫してサーズデーナイト・フットボールを終えた。しかし、ぎりぎりのところで踏みとどまった彼らのナンバー1クオーターバック(QB)は、チームに勇気を与えている。

19対14で相手を追いかける展開で迎えた第3クオーターの終盤、第3ダウン残り7ヤードでパンサーズのQBテディ・ブリッジウォーターは重要な局面を切り抜けようとしていた。ポケット内でステップを踏んでいる際に、ブリッジウォーターはアトランタ・ファルコンズのディフェンシブエンド(DE)ダンテ・ファウラーからヒットされる。よろめいたブリッジウォーターはDEチャールズ・ハリスから頭部と首の周囲にレイトヒットを受けた。

しばらく地面に横たわっていたブリッジウォーターをパンサーズのメディカルスタッフが診ている間、周囲ではいさかいが起こっていた。ファウラーとハリスはそれぞれのアクションに対してペナルティを科され、後者は退場させられている。しばらくしてブリッジウォーターはジョギングでフィールドを去り、脳震とうプロトコルをクリアした上で残り9分45秒の段階で戻ってくると、首のけがを抱えながらも残りの時間をプレーした。

ワイドレシーバー(WR)カーティス・サミュエルは「ここには兄弟愛がある。皆がお互いを助ける。テディはタフなやつで、フィールドに戻ってきた。彼はそのことを、俺たちと一緒に試合を終えることで示したんだ」と試合後に話している。

この試合の大部分でそうだったように、サック3回と頻繁なヒットを受けたブリッジウォーターは最後のプレーまでファルコンズのパスラッシャーたちから強いプレッシャーを受け続けた。最後に放ったパスは待ち受けていたCBブリディ・レアーウィルソンの手に渡り、ブリッジウォーターはこの試合をパス23回中15回成功、176ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回という成績で終えている。

厳しい試合のただ中でのゲーム終了につながるターンオーバーは復活劇の締めくくりとしては残念な形ではあったが、ブリッジウォーターが見せた心意気は、第9週に敵地でのカンザスシティ・チーフス戦を控えるパンサーズにとって、気持ちを切り替えるために自分たちを鼓舞する良い材料になったかもしれない。

ランニングバック(RB)マイク・デービスはメディアセッションの最初に「試合にカムバックしてくれたテディのファイトに、本当に感謝している。やめちまうやつが多いのは分かっているが、彼は戻ってきて戦った」と話した。

「だから、俺はただ、ものすごく感謝しているとだけ言いたい。彼はやめなかったし、俺はそういうのが好きなんだ。それこそ俺がどんなときだってプレーしたいと思えるQBだ」

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