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セインツRBカマーラは「マーシャル・フォークより恐ろしい」とバッカニアーズHCエリアンスHC

2020年11月05日(木) 11:11

ニューオーリンズ・セインツのアルビン・カマーラ【NFL】

ニューオリンズ・セインツのランニンングバック(RB)アルビン・カマーラは、守備コーチにとってNFLで最も対戦したくない選手の代名詞だ。カマーラは中央を突破して20ヤードをいとも簡単に走り抜け、パスキャッチャーとしてはラインバッカー(LB)を間抜け者に仕立てることができる。

サンデーナイトゲームのタンパベイ・バッカニアーズ対セインツ戦を控え、バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは自分のスタッフが眠れぬ夜を過ごしていることを知っている。

エリアンスHCは『USA Today(USAトゥデイ)』の『Saints Wire(セインツ・ワイヤ)』に、「私はマーシャル・フォークのコーチを務めたが、この男の方が恐ろしい」とカマーラについてコメントした。

エリアンスHCはフォークがコルツに在籍した最終年にコルツのクオーターバック(QB)コーチを務めており、カマーラのような2重の脅威を持つ選手がどれほど攻撃を前進させるかについて熟知している。

カマーラは今季7試合の中で、ラン87回で431ヤード、タッチダウン4回、加えて55回のレシーブで556ヤードと追加3得点をマークしている。彼のペースは、フォークによる1シーズンあたりのRBレシーブヤード最高記録(1,098ヤード)とカロライナ・パンサーズのクリスチャン・マカフリーが昨年樹立したRBレシーブ最高記録(119回)をしのぐ勢いだ。

カマーラは今季、スクリメージヤード(987ヤード)で全選手の首位に立っている。このペースが続けば、セインツ史上初のフルシーズンにおける記録達成となる。彼は今季、400ランヤードと500レシーブヤード以上を記録する唯一のNFL選手だ。

カマーラはスーバーボウル時代に入ってから所属するチームの序盤7試合において400ランヤードと500レシーブヤード以上を記録したわずか2名の選手としてフォーク(2000年に達成)に並んだ。フォークは最終的に2,189スクリメージヤードとタッチダウン26回をマークしてNFLの最優秀選手賞(MVP)を獲得。一方でカマーラは、2,256スクリメージヤードとタッチダウン16回を稼ぐペースを見せている。

バッカニアーズがRBに1試合で100スクリメージヤード以上を許したのは過去2年間で3回だけだが、そのうちの2回の相手はカマーラだった(2回とも2019年)。

カマーラはシーズン第1週のバッカニアーズ戦でタッチ17回、67スクリメージヤード、ランタッチダウン1回、レシーブタッチダウン1回を記録している(100スクリメージヤード以上を稼げなかった今季唯一の試合)。

バッカニアーズはNFL最強レベルの守備陣を擁するが、LBのデビン・ホワイトやラボンテ・デービッドですらカマーラのようなRBのスペースの取り方に苦戦している。セインツの攻撃陣にとってRBが要となることから、バッカニアーズの守備コーディネーター(DC)トッド・ボウルズはカマーラを減速させるためにどのような戦略を取るのだろうか。セーフティ(S)のジョーダン・ホワイトヘッドやアントワーヌ・ウィンフィールドJr.にいつも以上の仕事を振るかもしれない。これがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の一戦の極めて重要な点となるだろう。

【SC】