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妻の危機を救ったトレーナーとジャッジHCに深く感謝するジャイアンツDBライアン

2020年11月05日(木) 14:20

ニューヨーク・ジャイアンツのローガン・ライアン【AP Photo/Corey Sipkin】

ディフェンシブバック(DB)ローガン・ライアンは恐ろしい数日間を過ごした。そして、その中でヘッドコーチ(HC)ジョー・ジャッジとニューヨーク・ジャイアンツのメンバーに、これまで以上に深い感謝を抱いている。

ジャッジの哲学はニューイングランド・ペイトリオッツHCのビル・ベリチックのそれと似ている。ライアンがかつてその下でプレーし、ジャッジHCがアシスタントを務めていたコーチだ。報道陣からジャッジの哲学について問われた8年目のベテランであるライアンは、妻が入院していたこと、そして、ジャッジHCとジャイアンツのトレーナーがいなければ「妻が今日もここにいたか分からない」ことを打ち明けた。

ライアンによれば、妻アシュリーさんは現地2日(月)にジャイアンツのホームで開催されたタンパベイ・バッカニアーズ戦を終えて、投票と家の確認のために空路でフロリダの自宅へ戻った。その後アシュリーさんは腹部に“強烈な痛み”を覚えたものの、寝て治そうとしたという。しかし、ジャイアンツのトレーナーであるジャスティン・マーがアシュリーさんに救急で診療するよう助言したおかげで、深刻な問題を避けることができた。

「トレーナーの一人に症状を話したんだ」とローガンは話している。

「“いや、彼女はERに行く必要がある”と言われた。結局妻はERに行って、おかしな言い方になってなければいいんだが、子宮外妊娠で卵子が卵管に着床してしまい、破裂するところだった。彼女は緊急手術を受けた。それが、俺が今直面していることだ。彼らは彼女を救い、起こっていたかもしれないたくさんのことを避けてくれた。深夜1時に、ERに行くよう妻に電話してくれたのが、俺たちのトレーナーであるジャスティン・マーだ。彼女の命を救ってくれたのかもしれないし、大量の内出血を回避させてくれたのかもしれない。それが俺たちの組織なんだ」

ライアンによれば、これは火曜日に起こった出来事で、妻と子どもたちは“無事”とのことだ。

マーの素早い判断と助言に感謝すると同時に、ライアンはジャッジHCの対応にも感謝しているようだ。

「それが昨日のことで、ジョーは“フロリダへ飛ぶ必要があるなら、フットボールのことは心配するな”と言ってくれた。それがジョーという人であり、ジョーというコーチだ。自分たちが戦術とか勝敗にこだわっているのは分かっているが、ここにいるのは本当にいい人たちだよ。だからこそ、俺はここに来た。ここには本当にいいトレーナーたちがいて、たくさんの人たちが支えてくれ、俺たちが勝つためにものすごくハードに働いている。こういうコーチのため、こういう組織のためなら、自分にプレーできるすべてをやる。彼らがそうじゃなければ、妻が今日もここにいたかは分からないからな。正直に言って、この組織とジョー、そして全員に対して、フットボールよりも大きなことがあると分かっていてくれることにものすごく感謝している。こんな年は特にね」

ペイトリオッツで4年プレーして2度のスーパーボウル制覇を経験し、テネシー・タイタンズに3年間在籍した後、ライアンは2020年にジャッジHC率いるジャイアンツにやってきた。

しかし、ジャイアンツは1勝7敗と低迷し、ジャッジHCの古いアプローチは批判を浴びている。それでも、前例のないフットボールシーズンに恐ろしい出来事を経験したライアンは、自分がいかにコーチと組織を高く評価しているかを人々に伝えようとした。

前述のストーリーを語るにあたり、ライアンは「俺はただ、ジョーとこの組織についてみんなが知らないことについて話したい。勝敗についてさかんに話されているのは知ってるからな」と話し始めていた。

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