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驚異的な成績を記録するパッカーズWRアダムス、「やるべきことをやったまで」

2020年11月07日(土) 03:03


グリーンベイ・パッカーズのデバンテ・アダムス【NFL】

グリーンベイ・パッカーズのワイドレシーバー(WR)デバンテ・アダムスは過去3週間にキャッチ30回で422ヤードを稼ぎ、6タッチダウンを決めている。

通常、このタイプの統計はチームの2番手もしくは3番手のレシーバーの名前に付随するものであり、シーズンを通して頼もしい貢献とされる。アダムスは1カ月弱でそれを達成し、パッカーズが渇望していた活気をもたらすとともに、アダムス自身をリーグのレシーバーランキング10位圏内に押し上げている。

もちろん、アダムス本人も現状にはかなり満足している。パッカーズがサンフランシスコ・49ersに34対17で勝利したサーズデーナイトフットボールの後に、自身をNFLで最高のレシーバーだと思うかと尋ねられたアダムスは、率直に次のように話した。

「ああ、そう言っていいと思うよ。これは思い上がりではないと思う。自信がある」

数字はウソをつかない。アダムスはパッカーズの今季8試合のうち6試合にしか出場していないにもかかわらず、リーグのトップ10レシーバーに名を連ねている。彼は1試合あたりのターゲット数およびレシーブ数でNFLの首位に立ち、レシーブタッチダウンでは首位タイ、1試合あたりのレシーブヤードでは2位という記録を引き提げて木曜日の一戦を迎えた。サーズデーナイトフットボールではこれらのカテゴリー記録を最大限に伸ばすパフォーマンスを見せた。

「やるべきことをやっただけ」とアダムスは説明する。「すべてを出し切る寸前だよ。たくさんのことをやった。この攻撃陣を信頼しているし、俺には素晴らしいクオータバック(QB)がついている」

アダムスが、将来の殿堂入りが確実視されているQBアーロン・ロジャースとの共演の恩恵を受けているのは明らかだ。ロジャースはアダムスに何とも美しいタッチダウンパスを投げた。「俺を吹き飛ばすほど完璧に近いパスだった」とアダムスは振り返る。一方で、ロジャースもアダムスとのプレーに利点を見いだしている。ロジャースは過去3週間で攻撃に攻撃を重ねて得点を得ており、特に第8週のミネソタ・バイキングス戦では、バイキングスのヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーが守備陣を駆使してアダムスをロジャースから引き離すことに奮起したが、それでもアダムスは3タッチダウンを決めている。

「彼は本当に素晴らしい選手だ」とアダムスについて語るロジャースは「アダムスは試合に厳しく臨む。リリースパターンを生かして相当のスペースを生み出せるんだ。俊足でもあるから、低いプレーが必須なわけでもないし、必ずしも特定のルートを予想できるわけじゃない。今日の試合ではいろんな形で彼を生かした。本当に才能に満ち溢れている。何でもできるんだ。自分自身を正しい方向に導くことができるし、一緒にプレーすると楽しくてしょうがないよ。スペシャルなヤツだ」と続けた。

パッカーズが勝利する時、満面の笑みを浮かべるロジャースが酔いしれていることは歴然としている。アダムスがいれば勝率は一気に上がる。それと同時に今季、彼がNFLでトップのレシーブ回数をマークしてシーズンを終える確率も上がる。

【SC】