5日間の隔離を終えてスタッフォードに試合出場許可
2020年11月09日(月) 00:44新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で陽性判定を受けたチームとは無関係の人物と濃厚接触があったとして、まるまる1週間を隔離して過ごし、練習にも参加できなかったものの、デトロイト・ライオンズのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードが現地8日(日)に控えるミネソタ・バイキングス戦に向けて単独でミネソタ入りし、試合出場の準備を整えている。
練習に参加できていないとはいえ、スタッフォードがまったく何もしていなかったわけではない。
情報筋によれば、スタッフォードは毎朝、ライオンズの練習メニューを受け取り、すべてのミーティングにもリモートで参加していたという。また、各プレーの映像を撮影するシステムのおかげで練習もライブに近い状態で見守ることができたようだ。
ライオンズは練習の様子を記録するビデオボードを所有しており、フィールドにいる選手たちが即座に確認できるようにしている。スタッフォードもそこにアクセスしていたのだ。
しかも、金曜日にライオンズが取り組んだ通常のブリッツのピックアップ練習中にはスタッフォードが自らドリルをリードできるようにスタッフォードのコンピューターがコンサートで使用されるような大型のPAスピーカーに接続されていたとのこと。隔離中でも『Zoom(ズーム)』を通して練習の様子を見つつ、ディフェンスがどのような動きを見せてもプロテクションやチェックの掛け声はスタッフォードが担当し、他のオフェンス陣はスタッフォードが同じ室内練習場にいるかのようにコミュニケーションを取っていたという。
月曜日に、家族と親しい人物がCOVID-19に感染し、ハイリスクな濃厚接触者に特定されたスタッフォード。NFLおよびNFL選手会の最新プロトコルでは5日間の隔離が義務付けられており、チームとともに土曜日に移動することができず、日曜朝に受けるPCR検査の結果が出るまでチームには合流できない。
土曜午後になってリザーブ/COVID-19リストを脱し、正式にアクティブ登録されたスタッフォードは自家用機でミネソタに飛んだが、チームのホテルとは異なるエリアに滞在しなければならず、チームの誰とも接触は許されない。
いずれにせよ、ライオンズはCOVID-19の集中プロトコル下にあり、すべてのミーティングがバーチャルで実施されている。物理的には一緒にいられないとはいえ、スタッフォードは常に精神的にチームとともにある。
今週はバックアップQBのチェイス・ダニエルとデビット・ブラウが実際の練習に参加していたが、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のライバルであるバイキングスとの重要な一戦ではスタッフォードが攻撃の要となるだろう。
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