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ワシントンQBアレンの手術決定で今季終了、スミスが先発へ

2020年11月10日(火) 04:54

ワシントン・フットボール・チームのカイル・アレン【AP Photo/Patrick Semansky】

カイル・アレンの2020年シーズンが終わった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはワシントン・フットボール・チームのクオーターバック(QB)アレンがまもなく負傷した足首の手術を受ける予定であり、残りのシーズンは欠場を余儀なくされると報道。

足関節脱臼に見舞われたアレンのケガは復帰に4カ月を要すると言われているが、2021年シーズンまでには復帰が見込まれており、恐れられていたほど悪い状態ではないとラポポートは付け加えている。

また、NFLネットワークのトム・ペリセロが報じたところによれば、アレンは現地8日(日)に敗れたニューヨーク・ジャイアンツ戦で前述の脱臼に加えて小規模な骨折もあるという。ヘッドコーチ(HC)を務めるロン・リベラは月曜午前、医師の診断を受けたアレンの今後についてはチームも完全に把握していると報道陣に明かした。

「彼は手術について医師と面談する予定になっており、何が起きるのか正確に知ることになるだろう。今季終了と言うにはいささか早すぎるかもしれないとはいえ、繰り返しになるが、彼は医師に会わなければならず、その上であらゆる意思決定に取り組まなければならない」

今後、ワシントンのクオーターバックはアレックス・スミスが先発することになるものの、シーズン後半戦のロードマップはまったくの未解決と言えよう。スミスはジャイアンツ戦でパス32回中24回成功、325ヤード、1タッチダウンをマークした。試合終盤には勝利ドライブになり得た可能性もあったが、2回のインターセプトを喫した結果、ワシントンの勝利のチャンスは潰えた。

これまでのNFLキャリアでありとあらゆる経験を積み重ねてきたスミス――ドラフト全体1位指名でサンフランシスコ・49ers入り、トレードで移籍したカンザスシティ・チーフスでリーダーとして大躍進、ワシントンに移ってからも期待された活躍を見せていたが足の大ケガで長期離脱、今年ようやく復帰を果たす――が現時点でのベストな選択肢であるとリベラHCは考えているようだ。

まだヘッドコーチとしてチームを指揮し始めたばかりのリベラHCはこれも学習プロセスの一環だとし、「自分たちの手の内を確認するプロセスと同じくらいに難しいと言えるのかは分からない。最も重要なのは先に進んでいく上で自分たちの手に何があるかを理解することだと思っている」とコメント。

リベラHCの手にあるものは、数回の生産的な試合をまとめさえすればカムバック・オブ・ザ・イヤーに輝くであろうスミスが積み上げてきたベテランのキャリアだろう。明らかにアレンを好んでいるとはいえ、2019年ドラフト1巡指名のドウェイン・ハスキンズという若手起用の選択肢もある。

現在のクオーターバック状況に関して興味深い発言を残したリベラHCはワシントンでの将来を考えればハスキンズにとってそう悪い状況ではないかもしれないと示唆している。

「現時点で先発としてアレックスがいるというのは非常にベテランのクオーターバックを擁しているということ。それによって、数名の非常に若い優秀なクオーターバックを成長させ、教育させることができる。学び方、試合への準備方法、対応の仕方などをあの子たちに見せ示すようなものだ。ドウェインにとっては非常に良いことだと私は思っている。先発として試合に対してどのように準備していくべきか、ドウェインが実際にきちんと目にするチャンスを得られるはずだ」

「これは学習して成長するチャンスだ、と、ドウェインがそういうふうに受け取ってくれることを願うよ。その後のことはどうだろうね? もしかしたらすぐにまたチャンスを得られるかもしれないが、あと1回のプレーしかないかのように、しっかりと準備を整える必要がある」

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