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ジャイアンツDBライアン、勝利のインターセプトを妻に捧げる

2020年11月10日(火) 13:45


ニューヨーク・ジャイアンツのローガン・ライアン【AP Photo/Adam Hunger】

ニューヨーク・ジャイアンツのディフェンシブバック(DB)ローガン・ライアンは、試合終盤にワシントン・フットボール・チームのクオーターバック(QB)アレックス・スミスから誘い出したパスを見事にインターセプトし、23対20とリードしていた試合を確実なものにした。この勝利はライアン一家にとって劇的な1週間の締めくくりとなる。

29歳のライアンはこの日のゲームボールを、先週の火曜日に子宮外妊娠で緊急手術を受けた妻アシュリーさんに捧げた。この手術によってアシュリーさんは一命をとりとめたが、お腹の子は助からなかった。

「このボールは彼女に」とライアンは話した。「彼女のために持って帰って来るように言われていたんだ」

「ジャイアンツ勝利!! これは君のためだ! #TogetherBlue」

ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ジョー・ジャッジはこの週末を夫人と過ごすようライアンに勧めていたが、彼はアシュリーさんの無事を確認すると、チームメイトとともに試合に出ることを決めた。

2人の子どもを持つライアンは次のように語っている。

「妻が安定した状態であれば、俺はこの試合に出ると心に決めていた。なぜなら俺は家族のためにプレーしているからだ。フットボールは俺にたくさんの喜びを与え、家族にも喜びを与えてくれる。ニュージャージーに戻ったばかりの妻と試合の前に話した。彼女はゆっくり休みながら試合を観ていたよ。俺のことを一番良く知っているから“私と子どもたちのためにボールを持って帰ってきて”とだけ言ってくれた。今週はずっとそのことをイメージしていて、達成することができた」

試合を決定づけたライアンのインターセプトは、この試合でジャイアンツのディフェンスがワシントンに強いた5回目のターンオーバーであり、3回目のインターセプトだった。ライアンはさらにタックル6回、パスディフェンス2回とフォースドファンブルを1回マークした。

アシュリーさんはジャイアンツのトレーナーであるジャスティン・マーに促されて緊急手術を受けている。ライアンはスパイクに“アシュリー”と書いて現地8日(日)の試合に臨んだ。

「この組織と妻には感謝の気持ちでいっぱいだ」とライアンは語った。「彼女は戦士だ。あの状況で彼女を失わなかったのはとても幸運なこと。同時にその過程で失ったわが子に対して妻とともに悼んでいる。失ったものもあるんだ」

【R】