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「最高ではなくても勝利だ」と逆転白星のペイトリオッツQBニュートン

2020年11月10日(火) 17:05

ニューイングランド・ペイトリオッツのキャム・ニュートンとジャレッド・スティッドハム【AP Photo/Corey Sipkin】

シアトルでは疲弊しきっていた。バッファロー・ビルズ戦の最後のプレーではファンブルを犯した。しかし、チームがマンデーナイトの試合でその力を必要とした際、クオーターバック(QB)キャム・ニュートンはニューヨーク・ジェッツを退けてみせた。

勝利から遠ざかっているチーム同士の一戦が幕切れを迎えようとしていたとき、ニュートンの大胆さと元ジェッツのキッカー(K)ニック・フォークによる51ヤードのフィールドゴールが、ニューイングランド・ペイトリオッツを30対27での勝利に導いた。ビル・ベリチックヘッドコーチ(HC)のチームがどういうシーズンを送ってきたかを考えれば、人の目にどう映ろうと勝利は勝利だ。

ニュートンは『ESPN』に「神をたたえよ、だな。先月の最後の2試合は長く響いた。でも、これは俺たちがいたいと思う場所への蹴り出しになるかもしれない。今日の俺たちは跳ね返る力を見せたし、巻き返しのために戦い続けたロッカールームにいる皆のためにすごくうれしい。最高ではなかったけれど、とにかく勝ったんだ」と話している。

おそらくジェッツの平均を下回るセカンダリーに影響されてか、ニュートンは最近のゲームよりも積極的にパスを投げる傾向を見せていた。しかし、ペイトリオッツのドライブの多くは、今回もランゲームが不可欠な厳しいものだった。時間の長いポゼッションが多かった割に27対17の差をつけられたペイトリオッツは、ボールを持った状態で第4クオーターに入っている。

9分26秒をかけた17プレーのシリーズ(この試合で最長)をフィールドゴールで締めくくったペイトリオッツは、それから間もなくしてコーナーバック(CB)J.C.ジャクソンが相手QBジョー・フラッコの放った深いショットをインターセプト。続くドライブでワイドレシーバー(WR)ダミアー・バードがランアフターキャッチで31ヤードを進め、最終的にニュートンが1ヤードを突進して27対27のタイにまで持ち込んだ。

その後もペイトリオッツ守備陣が再びふんばりを見せ、ディフェンシブエンド(DE)ディートリッチ・ワイズがサックを決める。これがジェッツのラストドライブとなった。ランニングバック(RB)ジェームズ・ホワイトのランと2回のショートパスで自陣42ヤード、第3ダウン残り1ヤードのところにたどり着いたニュートンは、QBスニークで5ヤードを進めた後、新たなお気に入りのターゲットであるWRジャコビ・マイヤースへの20ヤードのパスを通し、フィールドゴールの距離にまでチームを導いた。これこそ、まさに最近のニュートンとこのチームに不足していた勝利へ続くプレーだった。

「単純に、もうサックには飽き飽きだ」とニュートンは報道陣に話している。

「コンペティターとして自分のスタンダードがどういうものかは分かっているし、自分の仕事にプライドを持っている。結局はそこさ。あまり考えすぎると、堂々としていられない。それも一つだ。だけど、その一方で自分のパフォーマンスに責任を持てるのは自分だけで、俺はものすごく落胆していた。今日はただ自分の仕事をした。その仕事こそ、毎週、すべての週末に想定されているものなんだ」

未勝利のディビジョンライバルに負けるようなことがあれば自分たちのシーズンはただ沈没するだけだと知った上で、ペイトリオッツは舵を正すべくプライムタイムの試合に臨んだ。彼らの夢を途絶えさせないためには、ニュートンをはじめとする攻撃陣たちが見せたようなパフォーマンスがもう少し必要になるだろう。

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