「相手ディフェンスにプレーを読まれている」とレイブンズQBジャクソン
2020年11月12日(木) 22:52ボルティモア・レイブンズは昨シーズンに記録的なオフェンスで相手ディフェンスを圧倒した。当然ながら、どのチームの守備コーディネーター(DC)もオフシーズン中にクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンのオフェンスを念入りに研究している。
どうやら彼らはいくつかの成果を手に入れたようだ。
ジャクソンは現地11日(水)に、レイブンズがスクリメージラインに並んだ時、相手ディフェンスは何をしようとしているか知っていると『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』で話している。
「相手は俺たちのプレーをコールしたりするんだ」とジャクソンは話した。「俺たちがやろうとしていることを知っている。先回りされるとこっちの思うようにいかない時がある」
番組の司会者であるアイゼンはさらに追及し、ディフェンスがレイブンズのプレーをコールしているのが聞こえるかと尋ねた。
「もちろん、聞こえるさ」とジャクソンは答えている。「“ラン”とかそういった言葉が聞こえてくる。“これに気をつけろ”“あれに気をつけろ”とか。そういうことがたまに起きている」
いくつもの展開を誇るレイブンズのランゲームに対してディフェンスが用意周到であることは、今季に時々ビッグプレーを繰り出したり一貫性のあるプレーを継続したりするのに苦しんでいる理由の一部といえるだろう。だが、ディフェンスに自分たちの策をいくつか知られている中でも、レイブンズは毎試合20点以上の得点を挙げる勢いを維持している。第10週でのニューイングランド・ペイトリオッツとの対戦に先立ち、レイブンズは31試合続けてそれを成し遂げているのだ。さらに、1試合当たりの平均ラッシングヤードは170.1とNFLのトップに君臨する。
他チームのディフェンス陣がレイブンズのプレーを知っているとされたのは今回が初めてではない。今月はじめにレイブンズがピッツバーグ・スティーラーズに負けた際、ラインバッカー(LB)のアレックス・ハイスミスは、ジャクソンの動きを完全に読んでいたという。その結果、第3クオーターでのインターセプトが生まれている。
ハイスミスは当時『ESPN』に「あのプレーが始まった時、第1クオーターでやったのと同じだってすぐに分かった。1回目はフィールドの奥まで走っていなかったからやられた。でも次はそこから学んでもっと奥まで走るように調整したら、俺の手の中にボールが落ちてきたんだ」とコメントしている。
オフェンスに昨年ほどの勢いがないとはいえ、現在6勝2敗のレイブンズはポストシーズン進出に向けて今のところ順調だ。そしてプレーオフが始まるまで、攻撃コーディネーター(OC)のグレッグ・ローマンとジャクソンが問題点に対応するのにシーズンの半分が残されている。
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