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ビルズQBアレンへのコミュニティの気持ちを証明した病院への寄付

2020年11月16日(月) 22:57

バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン【AP Photo/John Munson】

バッファロー・ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは、フットボールのフィールドに立っていない時間の一部をオシャイ小児病院に捧げており、患者やスタッフ、管理者たちと分け隔てなく良好な関係を築いてきた。

先週の試合前に祖母が他界したとアレンが話したことが、オシャイ小児病院の理事長であるアレグラ・ジャロス氏の琴線に触れた。そのことについてジャロス氏は『NFL.com』に次のように話している。

「日曜日に彼が大切な人を失ったことを知り、私たちが彼と彼の家族を励ますのに何かできないかと考えました。そうこうしているうちにファンの方々が、本当に自然発生的に、一口17ドル(約1,800円)で寄付を始めたんです。最初の24時間から48時間の間にかなりの金額が集まり、私たちバッファローのコミュニティにとってジョシュがどれだけ大切な存在であるかを彼と家族に示すことができ、大変感動しました。そのことが彼を穏やかな気持ちにさせ、寄り添ってくれる人たちがいることを知ってもらえたら幸いです」

この活動はそれ以上のものをもたらした。現地13日(金)の夜には“ビルズ・マフィア”による寄付が48万3,000ドル(約5,000万円)に達し、自らが1万7,000ドル(約180万円)を寄付することにより50万ドル(約5,230万円)を超えたとアレンは『Twitter(ツイッター)』で発表している。

土曜日の深夜には合計で56万3,000ドル(約5,900万円)を超えた。

先週のはじめにアレンは“グラミー”と呼んでいた祖母のパトリシア・アレンが亡くなったことについて「困難な状況からたくさん良いことが生まれている。それは自分にとって、家族にとって、かけがえのないことだ」と記者たちに語っている。

これで終わりではない。ジャロス氏は、アレンと家族を数週間の間はそっとしておいてあげ、その後にパトリシアさんの形見となるよう、集まった寄付金の使い道を直接相談する計画だと話している。

「病院内の一画に何か形になるものを作るかもしれないですし、あるいはプログラムになるかもしれません」とジャロス氏は説明した。「彼女の人生を祝うような形で名前を残し、家族にとって特別なことにしたいと思っています」

全50州のビルズファンが寄付をしている。金曜日の夜の時点で10カ国からの代表者も参加しており、その中で最も遠い国はチェコ共和国だ。

「ビルズのファンはいたるところにいます」とジャロス氏は話した。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック以前、アレンは病院を定期的に訪れて患者と交流し、どこの系列下にも属さないこの小児病院の人々に希望を与えていた。それ以降もアレンは『Zoom(ズーム)』を通して交流を続け、たちまち院内の人たちを感動させた。

「彼の思いやりと共感には本当に感銘を受けました」とジャロス氏は語っている。「リーダーシップだけでなく、信じられないほど高い人間性を持っています」

寄付が始まると共に同院はウェブサイト上の寄付ボタンをアレンのユニフォーム番号にちなんで“17”に変えた。多くの病院と同様に、オシャイ小児病院は財団への寄付に大きく依存している。

だがこれまでにこのようなことを見たことはないと言う。

「私たちにとっては本当に予想外のことでした」とジャロス氏は述べた。「彼が地元コミュニティに与えた影響力は驚くべきものです。これはバッファローのコミュニティがジョシュをどう思っているかの真の証です」

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