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全体1位指名QBのバロウを全力で出迎えたLBワットとスティーラーズ

2020年11月17日(火) 14:44


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウとピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【AP Photo/Keith Srakocic】

現地15日(日)にハインツ・フィールドでディビジョン・ライバルのシンシナティ・ベンガルズを下した際、ピッツバーグ・スティーラーズはルーキークオーターバック(QB)ジョー・バロウに次々と襲いかかっていた。

スティーラーズのディフェンス陣はサック4回、QBヒット9回、パスディフェンス4回を記録。アウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットが2回のサックと4回のQBヒットでその筆頭に立っていた。スティーラーズ守備陣は一丸となって、全体ナンバー1指名QBに洗礼を施そうとしていたのだ。

『Pittsburgh Post-Gazette(ピッツバーグ・ポスト・ガゼット)』によれば、ワットは試合後に「AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のQBを丁重におもてなしするのはすごく重要なことだろ」と話している。

「ああいうふうにポイントをとって、俺たちがやったようにオフェンスを抑える。俺たちは自分たちの能力のベストを尽くしてそうしようと努力している。ジョー・バロウが彼らのフランチャイズQBなのは知っているし、俺たちはピッツバーグでは何が起こるのか彼に教えてやろうとしただけさ」

ワットはにこりともせずにそう語っていたという。スティーラーズは試合に臨むときにバロウが持っていた希望をすべて打ち砕くことに本腰を入れていた。

スティーラーズのコーナーバック(CB)であるジョー・ヘイデンは「1万%全力だ。敬意という部分も大きい。ジョー・バロウは最高の若手QBだし、俺たちは彼がすごく長い間このディビジョンにいるだろうと分かっている。ものすごく長い時間だ。だから、空気を作っておきたかった」とコメントした。

スティーラーズはパスを40回試みたバロウをキャリア最低のパス成功率52.5%に抑えたのに加え、213ヤード、タッチダウン1回、パサーレーティングは76.4にとどまらせている。バロウが4回以上サックされた試合はこれで4つ目だ。

スティーラーズはバロウとベンガルズに一度もサードダウンコンバージョンを許さなかった。この重要なダウンにおいてベンガルズが成功を収めたのは13回中0回だった。少なくとも13回のアテンプトが行われた試合の中で、あるチームがサードダウンコンバージョン0回にとどまったのは1991年以来となる。

「ピッツバーグとプレーすればどこでも好きなところに投げられて、そこら中走れると彼に思わせたくなかった」とヘイデンはつけ加えた。

「だが、彼がものすごい才能の持ち主になることは分かっている。彼らは彼を信じているし、それも当然のことだ。彼が長いこと俺たちと戦うのは分かっているから、ただ彼にプレッシャーを与え、決して居心地良くさせないようにしたかった」

一方のバロウは大敗の責任を自ら負っている。

「こんな風に負けるのは絶対に良くないけれど、いつだっていい教訓になる。後半にサックされなければ勝負できたと思うし、何度もサックされるつもりはない」とバロウは話した。

スティーラーズはこれまでに多くのQBを苦しめてきた。バロウはNFLでもトップクラスのパスラッシングユニットの最も新しい標的になったに過ぎない。

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