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ペイトリオッツに負けたレイブンズは「いら立っている」とQBジャクソン

2020年11月17日(火) 15:07


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Charles Krupa】

ボルティモア・レイブンズはこの3週間で2度目の敗戦を喫した。現地15日(日)の夜、雨に濡れた敵地フォックスボローのフィールドで行われたニューイングランド・ペイトリオッツ戦を23対17で落としている。

レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは「俺たちはいら立っている。誰も負けるのは好きじゃない」と記者団に話した。「誰だって負けたくないに決まってる。特にこのチームみたいに優秀な選手がたくさんいるのに負けるのは耐えられない。今はとにかく立て直すことだ。火曜日は次に対戦するタイタンズのビデオを見て、そこからだ」

先日に相手ディフェンスが自分たちのプレーを読んでいると発言していたジャクソンだが、オフェンスの問題はそれ以前だった。この夜、ペイトリオッツが308ヤードをマークしたのに対してレイブンズは357ヤードも稼いだにもかかわらず、ミスによって自分たちの首を絞める結果となった。

第1クオーターの終了間際にジャクソンが投げた粗末なパスはインターセプトされ、得点のチャンスを棒に振った。2度のひどいスナップはドライブを狂わせ、そのうちの1回は第3クオーターの第4ダウンで起きている。さらに、ランゲームは踏ん張りが効かないぬかるんだフィールドでは通用せず、パスでの攻撃を試みるも、爆発的なプレーを生み出すことはできなかった。

ジャクソンはもう、相手ディフェンスに読まれていたというコメントを繰り返すことはなかった。

「俺たちはしっかり仕事をしていた」とジャクソンは述べている。「コーチも後半に指示を調整していた。とにかく結果を残せるような働きをしないといけない」

ジャクソンは第1週以来となる300ヤード越え(249パッシングヤードと55ランヤード)の記録を残している。しかしながら、同時にNFLの現MVPにとって今回はパサーレーティングが100を切る5度目の試合となり、連続記録としては2019年の第3週から第7週にかけての記録と並ぶ。

ジャクソンが先発し、試合のどこかの時点で10点差以上をつけられた場合、レイブンズは必ず試合を落としており、その記録は0勝6敗となっている。

今シーズンが進む中でレイブンズはいくつかのけがによって大打撃を受けており、その度に耐えてきた。そんな中、日曜日の試合ではNFL屈指のタイトエンド(TE)であるニック・ボイルが膝のけがを負い、今季中の復帰は絶望的だ。

この黒星によってレイブンズは、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の中でプレーオフへの切符を争うピッツバーグ・スティーラーズとの差が3試合に広がった。この日にシーズンが終わっていとしたら、レイブンズのシードは7番目になっていた。だが、ジャクソンとレイブンズにとって幸いにも今シーズンの最終章が幕を下ろすまであと7回のチャンスがある。

「とにかく前に突き進むしかないんだ。この負けをいつまでも悔やんでいても仕方ない」とジャクソンは語った。「終わったことを変えることはできない。俺たちはこれから集まって課題を話し合い、調整すべき点を洗い出して、次の相手に向けて対策を練る。前にも言った通り、チームを強くしていくしかないんだ」

あいにくレイブンズが次にぶつかる相手は決して楽な戦いはさせてくれないだろう。負けを味わったばかりのテネシー・タイタンズもまた、悪い流れを断ち切ろうと次の試合で勝利を挙げるのに必死だ。第11週の対戦で敗者となったチームは、1月にそのつけが回ってくるような負のスパイラルに陥りかねない。

【R】