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ラムズに負けた責任を抱えるシーホークスQBウィルソン

2020年11月17日(火) 22:58


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Kyusung Gong】

2週間前までシアトル・シーホークスは順調そのもので、クオーターバック(QB)のラッセル・ウィルソンはMVPの最有力候補だった。

ところが、たったの2週間でその全てがひっくり返ったかのようだ。

シーホークスはロサンゼルス・ラムズに23対16で完敗し、2連敗となった。今シーズンに初めてウィルソンはひどい失態を見せ、被インターセプトは2回、タッチダウンはなく、わずか248ヤードしか稼げていない。

敗戦後にウィルソンは「バッターボックスに立って、思うように打てない時もある」と野球に例えてコメントした。「昨日はそんな日だった」

およそいつものウィルソンらしくないボールの扱い方が散見され、特に第2クオーターでポケットを抜け出し、走りながらダウンフィールド深くに投げたパスは判断力に欠け、案の定インターセプトされている。シーホークスが盛り返すチャンスを逃してしまった。

「俺がもっと良くならないといけない」とウィルソンは『Seattle Times(シアトル・タイムズ)』に話している。「必要以上に複雑にしようとは思っていない。自分以外の誰のせいでもない。俺が責任を負う。そしてちゃんと修正する」

だが、責任はウィルソン1人が抱えるべきものでは決してない。シーホークスのディフェンスは相変わらずレベルが低く、ランニングバック(RB)のクリス・カーソンを失ったランゲームは機能していない。コーチングスタッフにとっても持ち駒がないといったところだろう。

憂鬱な日だったにもかかわらず、ウィルソンはポジティブに物事を捉えていた。

「時には倒されることだってあるさ」とウィルソンは語っている。「自分について唯一分かっていることは、どんな時でも立ち上がるということだ。俺は必ず立ち上がって戦い続ける。それが俺のメンタリティなんだ。だからこのチャレンジも受けて立つ。次の日も、次の試合も楽しみしている。俺はそういう姿勢で臨んでいるんだ」

立て続けに負けたシーホークスは、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区のトップの座から一気に3位へと転落した。同じ6勝3敗にもかかわらず、アリゾナ・カーディナルスとラムズの後ろにつけている。

シーホークスは第11週の試合で、3週間前に敗れたカーディナルスを相手になんとしてもウィルソンに勝利を挙げてもらい、早急に立ち直らなければならない。

【R】