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黒人のみによる審判団で第11週に新たな歴史を築くNFL

2020年11月18日(水) 22:58


フィールドに置かれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLは今週末に、ストライプのシャツを着た人々によって新たな歴史を築こうとしている。

リーグ史上はじめてとなる黒人のみで構成された審判団が、ロサンゼルス・ラムズとタンパベイ・バッカニアーズが対戦するマンデーナイトフットボールの審判を務めることになった。ベテランの審判であるジェローム・ボーガーがメンバーを率いる。その大半は普段から共に審判を務める仲間たちだ。

通常と異なるのは、ラインジャッジのカール・ジョンソンとバックジャッジのグレッグ・スティードの加入。2人ともこれまでにスーパーボウルでの審判を2度経験しおり、今年の2月にマイアミで開催された第54回スーパーボウルの審判団にも参加していた。

NFLのフットボール運営部門副社長であるトロイ・ビンセントは、リーグからの声明の中で次のように述べている。

「この歴史的な第11週のメンバーは、リーグへの黒人審判による数々の計り知れない貢献、模範的なパフォーマンスと、この偉大な競技の特徴である多様性を認める力を証明している」

今回の審判団の重大性には、1946年に最初にNFLに統合されたフランチャイズとのタイアップも含まれている。ロサンゼルス・ラムズは1946年にケニー・ワシントンとウッディ・ストロードと契約を結び、1933年以来、黒人選手を迎え入れた初めてのチームとなった。ロサンゼルス・メモリアム・コロシアムを確保するにあたっての条件だったのだ。クリーブランド・ブラウンズも同じく1946年にAAFC(オールアメリカ・フットボール・カンファレンス)に合流するとともにビル・ウィリスとマリオン・モートリーをチームに加え、2人はその後1950年に始まったNFLでもプレーしている。

バール・トーラーは黒人として初めての審判となり、ヘッドラインズマンを1965年から1980年にかけて務めた。トーラーは1952年にブラウンズから1巡目指名を受けたものの、膝のけがにより選手としてのキャリアは短かった。だがそれが原動力となり、今回の黒人のみの審判団がデビューする55年も前に、審判としてリーグ内の壁を取り払う偉業を成し遂げていたのだ。トーラーは1979年シーズンの第15回スーパーボウルで審判を務めている。

この歴史的な審判団の詳細は以下の通りとなる。

ジェローム・ボーガー(レフェリー):17シーズン目、モアハウス大学出身、2012年シーズン第47回スーパーボウル

バリー・アンダーソン(アンパイア):14シーズン目、ノースカロライナ州立大学出身、2019年シーズン第54回スーパーボウル

ジュリアン・マップ(ダウンジャッジ):12シーズン目、グランブリング州立大学出身

カール・ジョンソン(ラインジャッジ):17シーズン目、ニコルズ州立大学出身、2019年シーズン第54回スーパーボウル/2007年シーズン第42回スーパーボウル

デイル・ショー(サイドジャッジ):8シーズン目、アレゲニー大学出身

アンソニー・ジェフリーズ(フィールドジャッジ):3シーズン目、アラバマ大学バーミングハム校出身

グレッグ・スティード(バックジャッジ):18シーズン目、ハワード大学出身、2019年シーズン第54回スーパーボウル/2009年シーズン第44回スーパーボウル

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