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新型コロナは「本当につらかった」とカウボーイズQBダルトン

2020年11月21日(土) 01:47


ダラス・カウボーイズのアンディ・ダルトン【NFL】

サンデーゲームのミネソタ・バイキングス戦で復帰を果たす予定のダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)アンディ・ダルトンにとって、この3週間は過酷だった。

まずはワシントン・フットボール・チームのラインバッカー(LB)ジョン・ボスティックによるルール違反のヒットを受けて脳しんとうを患い、その後、家族内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が広まったのだ。

ベテランシグナルコーラーのダルトンはビッグヒットを受けた後のことをよく覚えていないと明かすものの、COVID-19にはお手上げだったという。

ダルトンは『ESPN』に「COVIDに関しては、かかった最初の日は本当につらくて、そこから徐々に回復していったんだ。最後の方は隔離を終えて、ここに戻ってくる準備は整えられていた」とコメント。

ダルトンの嗅覚と味覚はまだ完全には回復していないそうだ。

脳しんとうとCOVID-19によってダルトンは2試合を欠場、カウボーイズはシーズン第10週にバイウイークを過ごしている。今週になって練習場に戻ってきたダルトンは現地22日(日)に控えるバイキング戦に向けた準備を開始した。

「クレイジーな3週間だったけど、その反面、うれしさもあるんだ。そんな3週間を乗り越えて、みんなのいるここに戻って来られてうれしい」

そう話すダルトンのウイルス感染経路は明らかになっておらず、妻と息子の1人も陽性判定を受けた。ダルトンによれば、今では家族全員が「健康と日常生活を取り戻した」という。

「少しイライラしたよ。1試合を脳しんとうで逃すなんて経験は初めてだったし、しかも、それに次いでCOVIDの問題が起きたからね。いろんなことに同時に襲われた感じだった。試合に出たかった。逃した2試合でプレーしたかった」とダルトンは心境を明かしている。

過去は変えられないが、未来が描かれるのはこれからだ。

4試合連続で敗北を喫しているカウボーイズは現在2勝7敗だが、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の状況が悲惨なだけに、まだプレーオフ争いから脱落したわけではない。

「すべてがまだ俺たちの目の前にある。今シーズンの流れはクレイジーだ。いくつかの試合ではチャンスが流れ込んできたように感じられた。現時点では何も関係ない。俺たちは前進する必要がある。この先の7試合を考える必要があって、それが俺たちの目指すところ――俺たちの目の前にあるものだ」と意気込むダルトン。

QBダック・プレスコットが無残な足首のけがに倒れてしまったカウボーイズは、持てる実力以上のQBプレーを早急に必要としている。COVID-19感染を経て復帰したニューイングランド・ペイトリオッツのQBキャム・ニュートンは、調子を取り戻すのに数週間かかったと告白しているが、カウボーイズがNFC東地区優勝のわずかな可能性を信じ続けるのであれば、ダルトンを即復帰させ、連勝に向けてリードさせる必要がある。

【SC】