セインツ、ファルコンズ戦でテイサム・ヒルを先発QBに起用か
2020年11月21日(土) 03:30ニューオーリンズ・セインツがアトランタ・ファルコンズと対戦する現地22日(日)のサンデーゲームで、ショーン・ペイトンがついに、殿堂入りしたスティーブ・ヤングと比較するクオーターバック(QB)を先発起用するようだ。
状況に詳しい関係者の話として『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたところによれば、セインツは今週の練習で先発組に入れていたQBテイサム・ヒルを日曜日に先発させる見込みだという。
ベテランQBドリュー・ブリーズがビッグヒットを受けた影響で肋骨にひびが入り、肺機能にも問題を抱えたことから、先週はQBジェイミス・ウィンストンが代役を務めた。ただ、ウィンストンは明らかな活躍を見せておらず、それが今回の決定につながったのかもしれない。昨年にブリーズが負傷した試合ではテディ・ブリッジウォーター(現パンサーズ)が途中出場して健闘を見せ、代役の座を確保していた。
セインツのヘッドコーチ(HC)を務めるペイトンはポケットパサーのウィンストンではなく、多才なヒルに先発のチャンスを与える方向のようだ。
ヒルはペイトンHCにクリエイティブなQBラン、リードオプション、ランパスオプションを提供する。
ヒルは今季、パス5回中4回を成功させて86ヤード、キャリーは34回で186ランヤードを稼ぎ、1タッチダウンを決めたほか、6回のレシーブで74ヤード、1タッチダウンをマークしている。
先発するというヒルが最後までフィールドに立つのか、ウィンストンにもスナップを受けるチャンスがめぐってくるのかはまだ分からない。ペイトンHCの今週の計画は依然として謎に包まれている。ファルコンズを悩ませ続け、複数のシナリオを用意させるのがこの試合の醍醐味だ。
ペイトンHCがQBとしてのヒルの才能と力量を高く評価していることはしばしば聞かれる。ヤングとの比較はまだ実現していない。ヒルは魅力的な才能を持つが、完全な統制力を与えられたことは一度もない。ペイトンHCはヒルがどのように機能するか少なくとも1試合は様子を見るつもりのようだ。
セインツはヒルに多額を投資している。このオフシーズンにQB兼ランニングバック(RB)兼ワイドレシーバー(WR)兼スペシャルチームのエースとして、1,800万ドル(約18億7,300万ドル)近い保証額の2年契約を締結したのだ。この契約はソーシャルメディアで多くの人々から冷笑された。ヒルは今、この疑い深い人々を黙らせるチャンスを得ている。
ブリーズが数試合を欠場すると見られる中、ペイトンHCはこの機会を、ヒルがブリーズの最終的な後継者として長期にわたる回答となるのかどうかを確かめるチャンスに利用できる。
日曜日のファルコンズ戦で誰がセインツのセンターの後ろに入るかによって、試合は大きく異なるものになるだろう。加えて、長年にわたってブリーズが率いてきたセインツオフェンスよりも、よりクリエイティブな攻撃を見られるかもしれない。
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