「相手は俺たちよりも貪欲だった」とタイタンズに負けたレイブンズQBジャクソン
2020年11月24日(火) 17:27現地22日(日)の試合でボルティモア・レイブンズは第3クオーター序盤には21対10で主導権を握っていた。だがそこから反撃の狼煙(のろし)を上げたテネシー・タイタンズは、延長戦でランニングバック(RB)デリック・ヘンリーが試合の決定打となるタッチダウンを決め、30対24で勝利を手にしている。
現MVPのレイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは途中で力を抜いたチームに負けの責任があるとした。
ジャクソンは「相手チームの方が俺たちよりも勝利に貪欲だった」とチームの公式サイトでコメントしている。「彼らはフィジカルなプレーをしていた。それに比べて俺たちが攻撃に出た時には、まるでアクセルから足を外してしまったみたいだった。それでもチームのために戦い続けなければならない」
現在レイブンズがプレーオフ進出を危ぶまれている中、同様のことをファンや批判家たちが言っているのをジャクソンは耳にしているようだ。
ジャクソンは月曜日の朝に「今の状況がひっくり返っても、同じような勢いを持っていてくれよ。ここから一気にいくぜ!」と『Instagram(インスタグラム)』に投稿している。
レイブンズは過去4試合のうち3試合を落としており、ジャクソン自身ももがいている。先発した試合でのパサーレーティングは6試合連続で100を切っており、これは彼のキャリアの中では最長記録にあたる。日曜日には被インターセプトを記録し、現時点で昨シーズンの通算6回と同じ回数に並んでいる。
2019年のMVPを獲得しているジャクソンは、タッチダウンを決められなかったことがタイタンズに反撃のチャンスを与える要因だったと話す。レイブンズはレッドゾーンまで運んだ4回のドライブのうち1回しかタッチダウンに至っていない。
「とにかくドライブをタッチダウンで終わらせることだ」とジャクソンは述べた。「(ジャスティン)タッカーにばかり任せていられない。俺たちで得点するべきだ」
ジャクソンがレギュラーシーズンの先発を務めたこれまでの28試合でレイブンズは4試合負けている。一方で連続する4試合の中で3試合を落としたのは2018年の第7週から第9週にかけてQBジョー・フラッコが先発した最後の3試合以来となる。
「俺がルーキーだった年はこれよりひどい状況だったけど、そこからシーズンをひっくり返したんだ」とジャクソンは話している。「あの頃も周りは俺たちが勝てると思っていなかった。負けて欲しいと思われている気がする時もあるけど、それでも巻き返すしかない。俺たちはいいチームだ。今度の木曜日の試合はライバル対決になる。それには絶対に勝つさ」
感謝祭となる現地26日(木)の夜は無敗のピッツバーグ・スティーラーズと対戦する。レイブンズのシーズンにとって重要な試合であることは間違いない。負ければワイルドカードの座を模索する道しか残されない。だが勝てばジャクソンとレイブンズにはポストシーズンに向けての道が一気に開けるだろう。この決戦を乗り越えれば、3勝以上を挙げているチームは第14週に対戦するクリーブランド・ブラウンズだけとなっており、残るはダラス・カウボーイズ、ジャクソンビル・ジャガーズ、ニューヨーク・ジャイアンツ、そしてシンシナティ・ベンガルズとの試合だ。
[編集者による補足:現地23日(月)にボルティモア・レイブンズは、組織内の複数人が新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性反応を示し、接触者を追跡中であると発表した。現時点で木曜日の夜に予定されているレイブンズ対ピッツバーグ・スティーラーズの試合は行われる見通しだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じている]
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