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勝利のドライブについて「マホームズは1分半あれば十分」とチーフスHCリード

2020年11月24日(火) 17:22

カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Isaac Brekken】

ラスベガス・レイダースはゲームクロックが残り1分43秒のところで勝ち越しのタッチダウンを決めた。だがカンザスシティ・チースフのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズが相手とあれば、あと1時間残したも同然だ。

マホームズはわずか1分15秒の間にプレー7回で75ヤードを稼ぎ、最後は22ヤードのパスをノーマークのタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーに繋いでタッチダウンを決めた。その結果チーフスはディビジョン内のライバルであるレイダースを35対31で下している。

試合終了の2ミニッツウォーニング直前に、レイダースはリードするチャンスを目の前にしていた。チースフのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、この状況でレイダースに得点させ、反撃により時間を確保することを考えていたかと勝利の後に聞かれた。リードHCは当然のことながら、それ以上時間を稼ぐ必要はないと感じていた。

チームの記者団に対してリードHCは「パット・マホームズがいる私には1分半あれば十分だ」と話している。「相手に得点を許すべきタイミングと場所があるものだ。そういう場面ではなかった。残された時間で余裕だと考えた。時間が足りていなかったら今頃は違うことを言っていただろう。だが巻き返すには十分な時間だった」

この試合でのチースフの最終ドライブは最も簡単だった。まるで七面鳥のやわらかい肉をスライスするナイフのように、マホームズはレイダースのディフェンスを切り崩した。このドライブでマホームズは7回のパスのうち6回を成功させ、75ヤードと得点をマークしている。

レイダースが再び勝ち越すことになったタッチダウンの後に何を考えていたかと聞かれたマホームズは次のように答えた。

「俺たちも得点すると考えていた。延長戦になるか、このまま勝つかは分からなかったけど」

彼はそれを見事にやり遂げ、余裕を持って勝利した。

プレーオフも含め、今回はマホームズにとってキャリア7回目の試合を決定づけるドライブだった。マホームズは2018年以降、相手に30点以上の得点を許した試合で6回勝っており、これはQBの中でトップの成績となっている。

「私は彼を誰よりも評価しており、彼がいて幸運だ」とリードHCは述べた。「このフットボールチームも、この街も同じ気持ちだろう。われわれは皆、彼のことを誇りに思っているし、その姿勢を尊敬している。このチームが負けている時にマホームズはいつもやってくれる。彼はいろいろなことが良く見えている。そして彼のことを信じている仲間が周りにいて、パスを受けるために必死にディフェンスを振り切ろうとする。繰り返しになるが、われわれは単純にいいフットボールチームなのだ。この試合で見せた彼らの対応を私は誇りに思っている。簡単に負けていたかもしれない展開を、そうさせなかった。なぜなら彼らには耐える力があるからだ」

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