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プライムタイムで再び不振に陥ったバッカニアーズとQBブレイディ

2020年11月24日(火) 17:16

タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Jason Behnken】

タンパベイ・バッカニアーズとクオーターバック(QB)トム・ブレイディが再びプライムタイムに敗れた。

大志を抱くチームにとって、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の優れたチームたちを、特にプライムタイムで乗り越えようとする挑戦は、アキレスのかかとであり続けている。ロサンゼルス・ラムズとの試合でその流れを変えようとしたバッカニアーズだが、最終ドライブでブレイディが犯したパスのミスやその他のいくつかの間違いによって、最終的に27対24で敗北を喫した。

ヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスはより強力な敵を相手にしたときになぜブレイディのパフォーマンスが振るわないのか尋ねられ、「それを解明しようと今も努めている。つまり、時にわれわれは本当に良いときがある。そして、明らかにそうではないときがある」と答えている。

「あのスローまで、2ミニッツのドライブには本当に安心していた。しかし、いくつかのプレーによって、われわれにはこのボールゲームで勝つために、オフェンスでもディフェンスでもスペシャルチームでも、十分なことができなかったのがはっきりしていた」

この試合最後の2ミニッツウォーニングに入った後、自陣38ヤードラインからの攻撃でブレイディはドロップバックし、右を見てタイトエンド(TE)キャメロン・ブレイトに31ヤードのパスを放った。しかし、ボールはブレイトの頭上を通り過ぎてラムズの新人セーフティ(S)ジョーダン・フラーの手へ。“GOAT”と称されるブレイディを相手にインターセプトを記録したフラーには、家族に最高の土産話ができたことだろう。

最近ディープボールの改善を強調していたブレイディは、このタイミングの悪いパスの前にも15ヤード以上のパスを8回中1回しか決めていなかった。これらのオーバースローの一つをキャッチし、ブレイディにとってこの日最初のターンオーバーを決めたのもフラーだ。ほぼピックを決めかかったセーフティ(S)ジョン・ジョンソンをワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスが退けていなければ、43歳のブレイディは簡単に新たなターンオーバーを喫していただろう。

ブレイディはセカンダリーがディープパスを奪い去っていたことについて「彼らはいい仕事でそれを阻んでいた。ヒットさせるのが不可能というわけじゃないけれど、彼らはタイトだったし、みんながよく走っていた。何度かショットをやってみたが、結局は追いつけなかった」と話している。

守備コーディネーター(DC)ブランドン・ステイリー率いるラムズディフェンス陣は過去6戦で相手チームの後半の得点を合わせて9点に抑えており、ハーフタイム後にうまく調整している点で称賛に値する。

前半の2度のディフェンシブパスインターフェアランスを別として、ラムズはブレイディとスターぞろいのバッカニアーズ攻撃陣を合わせて251ヤードに抑えている。堅実なカバレッジと容赦のないフロントラインが、バッカニアーズをパス48回中26回成功、216パスヤード、キャリー18回で42ラッシングヤードにとどめた。

キャリアを通じて47回のウイニングドライブを築いてきたブレイディは、たとえ自身とチームが今後もスポットライトの下で身を縮めていたとしても、疑わしきは罰せずの原則に守られ続けるだろう。プライムタイムでの戦績が1勝3敗となった今、バッカニアーズはすべての試合をその週の大一番であるがごとくに扱う必要があるだろう。それは9勝1敗のパトリック・マホームズとカンザスシティ・チーフスを相手とした、ミスの余地のないバトルから始まる。

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