ニュース

カウボーイズのストレングス兼コンディショニングコーディネーターのマーカス・ポールが逝去、享年54

2020年11月26日(木) 13:55

ダラス・カウボーイズのマーカス・ポール【James D. Smith via AP】

NFLで選手として5シーズンを過ごし、ストレングスコーチとして20年以上活躍したダラス・カウボーイズのストレングスおよびコンディショニングコーディネーターであるマーカス・ポールが54歳で亡くなったことを、チームが現地25日(水)に明かした。

声明によれば、死因については調査中だという。

火曜日にチーム本部で救急医療を必要とする事態に見舞われたポールは救急車で病院に搬送され、そこで亡くなっている。

ポールは2018年2月にカウボーイズに加入するまで、11年をニューヨーク・ジャイアンツで過ごした。また、ニューオーリンズ・セインツ(1989年から1999年)、ニューイングランド・ペイトリオッツ(2000年から2004年)、ニューヨーク・ジェッツ(2005年から2006年)にも所属している。

カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは声明にて次のように述べた。

「ファミリーのメンバーを失うのは悲劇であり、マーカス・ポールはわれわれファミリーの愛され、高く評価されるメンバーだった。彼はストレングスルームや“ザ・スター”全体に、楽しく、穏やかな影響を与えてきた。彼はその仕事への情熱や、人生への熱意によって、すべての選手や組織全体から多いに尊敬され、称賛されてきた。われわれはこの難しいときに、彼の家族に愛と支援を捧げる。彼の家族や、彼がその人生に触れ、良い方向へと変えてきたすべての人を思い、われわれの心は痛んでいる」

ポールが緊急搬送された後、カウボーイズの選手とスタッフは予定されていた火曜日の朝のミーティングに出席しており、そこでヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーがその日の練習を中止した旨をチームに伝えている。

そのマッカーシーHCも水曜日に声明を発表した。

「この最も厳しいときにあって、われわれは愛と力、支援をマーカスの家族に送る。マーカス・ポールはこのビルのリーダーだった。個人としてもプロフェッショナルとしても、細やかに心を配り、天性のコミュニケーターである彼は、選手から尊敬され、注目されていた。彼は時には笑顔で、時には背中を叩く手で、時には愛のむちをもって、あらゆる状況に応じてきた。彼には高い質が求められる仕事における生まれながらのタフネスがあり、NFLのすべての同僚や、コーチした選手たちから称賛されていた。コーチとして彼と共に仕事をし、友として笑い合えたことは、恩恵だった。マーカスはすべてをそれにふさわしいやり方で成し遂げていた」

1989年NFLドラフトの4巡目でシカゴ・ベアーズから指名を受けたポールは、選手としてベアーズとタンパベイ・バッカニアーズで5シーズンを送った。それから約5年後にセインツに加わると、23年にわたるコーチングキャリアを開始。ジャイアンツとペイトリオッツ在籍時に合わせて5回のスーパーボウル制覇を経験している。

ジャイアンツの声明では「ジャイアンツの全員、マーラおよびティッシュ家とこの組織全体が、マーカス・ポールの訃報に接して深い哀悼の意を表している。マーカスは数年にわたり、われわれの組織の愛されるメンバーだった。われわれの慰めと安らぎへの祈りは、彼の家族やダラス・カウボーイズ、そしてNFLとそこを越えて広がる彼の多くの友人たちに寄り添っている。彼は大いに惜しまれるだろう」と述べられている。

【A】