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「あからさまなホールド」を見逃されたと不満を募らせるラムズDTドナルド

2020年11月27日(金) 09:23

ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルド【AP Photo/Mark LoMoglio】

ロサンゼルス・ラムズのディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドの影響力は時として試合成績だけで推しはかることが難しく、敵攻撃陣の注目をもひきつける。去る現地23日(月)のマンデーナイトフットボールがまさにそのようなケースであり、ラムズがタンパベイ・バッカニアーズに勝利したこの1戦でドナルドは頻繁に追加のブロッカーを引受け、バッカニアーズのランゲームを阻止し、クオータバック(QB)トム・ブレイディを不快にさせた。

結果としてドナルドは、勝利の過程でタックルを一度も決めず、サック数もはるかに少なかったことに関しては気にしていない。彼はそれよりも、オフィシャルから十分に注目してもらえていなかったと感じることに気持ちが引っかかっている。

ドナルドは水曜日、『ESPN』のレポーターに「俺の感触では彼らはすべてのプレーでホールドしていた。コールを受けなかったあからさまなホールドがいくつもあった」と話した。

ソーシャルメディアでも話題になったコールなしの1シーンは、第3クオーターにエンドゾーンでボールをリリースするブレイディがヒットを受ける直前に起きている。そのプレーではパスインコンプリートとされ、タック・ルール的な雰囲気を扇動していた。ファンブルだったかどうかはともあれ、オフェンシブ・タックル(OT)ドノバン・スミスの腕がドナルドの首のあたりを引っ張っていた様子だった。

年間最優秀守備選手賞を2度受賞しているドナルドはオフィシャルに“毎回” 不正を訴えたと告白する。

「ディフェンシブエンド(DE)モーガン・フォックスがボールを持っていたと思うからそれはサックであるべきだったし、もしそうでないのならば、スミスが俺をエンドゾーンでホールドしていたから、ホールドコールとセーフティが出るべきだった。フラッグを受けると思って辺りを見回したらそこら中カオス状態でフラッグは出ず、そういう流れだったからそのままボールプレーを続けた」とドナルドは説明した。

統計に含まれようとも外れようとも、ドナルドはとてつもなくハイレベルなプレーをし続けている。今季のサック記録9回では2週間前までリーグの首位に立ち、タックルを記録しなかった過去2試合を経てもいまだ3位にランクインしている。『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョーダン・ロドリゲスは、オールプロ選出常連のドナルドは皆と同じようにQBに大きなプレッシャーをかけていると指摘する。

ドナルドは審判の判定には満足していないものの、自身の出来栄えには満足しているようだ。

「つまり、俺は悪いフットボールをプレーしているとは思わない。俺は混乱させているような気がする。まだプレーしているし、どんな状況であれ最後の最後でQBからボールを奪っている。俺の周りの奴らもプレーしているから俺が怒っているわけでも何でもない」とドナルドは語った。

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