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ベテランOLコーチのジム・ハニファンが逝去、享年87

2020年11月27日(金) 11:39

ジム・ハニファン【AP Photo/Kyle Ericson】

40年にわたりNFLのコーチを務め、ヘッドコーチ(HC)として1980年から1985年にかけての6シーズンでセントルイス・カーディナルスを率いたことで広く知られているジム・ハニファンが現地25日(水)に亡くなった。87歳だった。

死因は現在のところ明らかになっていない。ハニファンの娘であるキャシー・ヒンダーさんが水曜夜に『St. Louis Post-Dispatch(セントルイス・ポスト・ディスパッチ)』紙に話したこところによれば、医師団が今も原因究明に努めているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連したものではないという。

ハニファンは史上最高のオフェンシブライン(OL)コーチの1人として評価されている。

カリフォルニア州出身で、カリフォルニア大学バークレー校でオール・アメリカンに選出されたハニファンは、複数のNFLフランチャイズでコーチを務めた。中でもカーディナルスとラムズに所属したセントルイス時代に人気を博すとともに大黒柱としての役割を担っている。

1973年、ハニファンはOLコーチとしてNFLでのキャリアをセントルイスでスタートさせた。

1979年にサンディエゴ・チャージャーズでアシスタントヘッドコーチ兼OLコーチとして1シーズンを過ごしたが、その後またカーディナルスに戻っている。

1980年にはカーディナルスのHCに就任し、39勝49敗1引き分けを記録。ストライキにより短縮した1982年シーズンにはプレーオフに進出し、注目を集めた。

また、1989年にはアトランタ・ファルコンズの暫定HCとして4試合を監督し、後にセントルイスに戻ってラムズのOLコーチとして7シーズンを過ごしている。ラムズ時代には歴史的にも名高い攻撃を敷き、2度のスーパーボウル出場と1度の優勝に貢献した。

また、1990年から1996年にかけてはワシントンでコーチを務めている。

ラムズを最後にコーチ職を引退してからは、チームのラジオでコメンテーターの役割を任った。自伝『Beyond X’s and O’s: My Thirty Years in Football (XとOの向こうに―フットボールでの私の30年)』も出版している。

【SC】