キック4回ミスのKベイリーの処遇はこれから決めるとジマーHC
2020年12月14日(月) 10:11キッカー(K)ダン・ベイリーは10年のキャリアを通して多くのチームの勝利に貢献してきた。しかし、現地13日(日)にはミネソタ・バイキングスの敗戦の一因となっている。
そして、そのことはベイリーの職を失わせることになるかもしれない。
バイキングスのヘッドコーチ(HC)であるマイク・ジマーはベイリーが3回のフィールドゴールを含む4回のキックを失敗したことに、当然ながら不機嫌な様子だった。バイキングスは26対14でタンパベイ・バッカニアーズに敗れている。
『The Star Tribune(ザ・スター・トリビューン)』によれば、ジマーHCは報道陣に「本当に落胆した」と語ったという。
「彼には厚い信頼を寄せているし、とても信用している。しかし、過去2週間は良くなかった」
1週間前、ベイリーはジャクソンビル・ジャガーズとの試合のオーバータイムで、勝敗を決する23ヤードのフィールドゴールを成功させた。だが、そもそも試合がオーバータイムにもつれこんだのは、ベイリーが2回のエクストラポイントを含む3回のキックに失敗したからでもあった。
再びベイリーがミスを犯したのを受け、ジマーHCはこれがベイリーのミネソタでの最後の試合だったのかを決めなければならないと述べている。ベイリーは36ヤード、54ヤード、46ヤードからのキックに失敗した一方、序盤のポイント・アフター・タッチダウンも外し、1回も得点できていなかった。
シーズン第14週に入った段階で昨年のフィールドゴール(29回中27回成功)ミス数と並んでいたベイリーは、この試合でその数を上回ってしまった。元プロボウラーのベイリーと袂を分かつのは、チームにとってエモーショナルな決断にはならないだろう。
「この時点では、もう感情についてはまったく心配していない」とジマーHCは言う。
状況の厳しさに加えて、12月に敗北したのも痛手だった。バイキングス(6勝7敗)は1勝5敗から立て直して勝率を.500まで戻し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の第7シードの位置につけていた。しかし、今は8位タイだ。
ジマーHCはおそらく、今季を通じてチーム全体に見られた不安定さを考慮し、ベイリーを擁護することで試合後の記者会見を締めくくった。これがベイリーに向けられた最後の好意だったのかは、じきに分かるだろう。
「ミスをしている選手を解雇しろというなら、選手が誰もいなくなってしまう。すべてをダン・ベイリーのせいにはしないでくれ」とジマーHCは話した。
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