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イーグルスQBハーツが輝きを見せるもHCは次戦の先発を指名せず

2020年12月14日(月) 16:05


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Derik Hamilton】

現地13日(日)のフィラデルフィア・イーグルスはいつもと大きく違った印象を残した。特にその傾向が大きかったのが最後の得点だ。

クオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツが初めて先発を務めたイーグルスのオフェンス陣は、何度かのオプション攻撃を行い、ルーキーのハーツが走り、ニューオーリンズ・セインツを相手に24対21の大金星を挙げた。

チームによれば、イーグルスのヘッドコーチ(HC)であるダグ・ペダーソンは「この午後はジェイレンが先発し、私としては全体的に良い要素があったと思うし、チームとして私が求めていた、そして、チームとしてわれわれが求めていた刺激があった」と語ったという。

「だが、この勝利は1人が成し遂げたものではない。チームが果たしたものであり、チームとしてどれだけ立て直す力があるかによるものだ」

ハーツの印象的なパフォーマンスにもかかわらず、ペダーソンHCは第15週に組まれているアリゾナ・カーディナルスとの試合でハーツとカーソン・ウェンツのどちらが先発するかについて発表していない。

ハーツが自分の先発QBであるか問われたペダーソンHCは「今回の試合を楽しむつもりだ。家に戻ってリラックスし、家族と一緒にこの勝利を満喫し、今週に向けた準備を整えていく」とだけ話している。

ペダーソンHCはハーツを称賛する一方で、チーム全体のプレーであることを強調して次のように語った。

「この試合で勝つにはユニフォームを着ている全員が必要だった。たった1人がやったわけではない。繰り返すが、こういうことをやるにはビレッジが必要だ。ジェイレンもそう、その一部だった。だが、率直に言って勝つにはチームとしての努力が必要。もう一度言うが、先にディフェンスのことを話したし、彼らは何度もプレーを決めた。そして、ジェイレンもその一部だった」

ハーツはしびれるようなパフォーマンスを発揮したが、チームの攻撃陣も久々に良いプレーを見せている。イーグルスのオフェンシブラインはサックを0に抑え、ランニングバック(RB)マイルズ・サンダースはランで115ヤードを稼ぎ、タッチダウン2回をマーク。ハーツもランヤードを3桁に乗せ、キャリー18回で106ヤードを記録した。また、パス30回中17回成功でタッチダウンパス1回、167パスヤードという数字を残している。

ハーツはイーグルスオフェンス陣を覚醒させ、シーズン第8週以来の20点越えに導いたのか? もしかしたらそうかもしれない。ハーツによれば、共にエネルギーをもってプレーすることに責任があるという。

「何より、これはチームとしての素晴らしい勝利だと思う。皆が一緒にプレーし、お互いを信じた。俺たちは今週、そこを強調してきたんだ。一緒にプレーし、一丸となって戦い、エネルギーを持ち込んで自分たちのエネルギーを作り出す。切迫感をもって動き、得点し、お互いを信じるんだ。今日はこのグループでそれができてうれしい。ハッピーだね」

これからのことについては、ハーツははっきりとした発言をしていない。

「自分の周りの皆にこれからもインパクトを与えていきたいし、毎日ハードにがんばるさ」とハーツは話した。

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