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今季10勝目に導いたブラウンズQBメイフィールドのプレーは「ずば抜けていた」

2020年12月22日(火) 17:14

クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Seth Wenig】

現地20日(日)の夜に20対6でニューヨーク・ジャイアンツに圧勝したクリーブランド・ブラウンズは、およそいつものチームらしくない控えめなランゲームを展開した。

クオーターバック(QB)のベイカー・メイフィールドが活躍したからだ。

ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは「今夜のベイカーはずば抜けていた」とチームの記者団にコメントしている。「パーフェクトだったよ。これこそ私が彼に期待していたことであり、彼自身も目標としていたプレーだ。彼の練習通りだよ。かなり切れのあるプレーを見せてくれた」

メイフィールドは32回のパスを84.4%の成功率(25回以上のパスに対してキャリアハイとなる成功率)で決めて297ヤードとタッチダウン2回をマークし、126.2のパサーレーティングを獲得している。

プロ3年目のメイフィールドは速いプログレッションでいくつかのパスをタイトなウィンドウに通し、見せ場を作った。シーズン前半は苦戦していたが、メイフィールドのプレーはブラウンズがポストシーズン進出に向けて邁進(まいしん)するにつれ、良くなっている。

ワイドレシーバー(WR)のジャービス・ランドリーはメイフィールドについて「彼は高いレベルでプレーしている。これまでもそうだった」と話している。「チームが目標を達成するために、そして試合を勝つためには全てそこから始まるんだと俺は繰り返し言ってきた。俺たちがやろうとしていることの中で彼は大きな役割を担う。彼は最高のプレーをした」

日曜日の試合を終えたメイフィールドは、4試合続けて2回以上のタッチダウンパスを成功させている。25回以上のパッシングタッチダウンと95以上のパサーレーティングを1シーズンで達成したブラウンズ史上はじめての選手となるに向けて着々と数字を積んでいる。

日曜日に対戦したのは中身のないジャイアンツのセカンダリー陣だったため、メイフィールドのパフォーマンスを流暢にほめ称えるのはまだ待つことにしよう。とはいえ、チームが1月もフットボールができるように、メイフィールドが必要とされたプレーを続けているという点は抑えておくべきだ。地上戦で爆発的なランプレーを展開できない時には、メイフィールドが手綱をとってオフェンスを動かせることを示した。

メイフィールドは「みんなにシーズンはじめに話した通り、自分の周りにいる仲間を信じるということに尽きる。前方にいる選手を信じて、自分はプログレッションに集中してパスを出したら後は彼らに任せればいい」と語った。「俺たちのオフェンスはいいプレーを量産している。プロテクションも固いし、オフェンスをけん引するプレーを生み出してくれる。だからこそ自信があって、他に何もしなくていいんだ。彼らが自分たちの仕事をしっかりやってくれる」

確かにメイフィールドには素晴らしいラインプロテクションがあり、ランニングバック(RB)のニック・チャッブとカリーム・ハントが地上戦で脅威となれば、思いがけない絶好のパスチャンスが生まれる。ブラウンズのオフェンスは決してメイフィールドが四方八方にパスを放つ戦略の上に成り立っているわけではない。しかしながら、このシグナルコーラーはステファンスキーHCが指揮するオフェンスで成果を挙げ、ひどいミスを回避し、チームを勝利に導けることを証明した。

スーパーボウル時代に入ってから、最初の3シーズン中に最も勝利を挙げたブラウンズのQBとして名を刻むバーニー・コーザー(24勝)の記録に、メイフィールドはあと2勝まで迫っている。

だがそれより重要なのは、日曜日の勝利がブラウンズにとって今季10勝目となり、2002年以来となるポストシーズン進出に向けて大きく前進したということだ。

【R】