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試合前のダンス騒動についてWRスミス・シュスターと「話す」とトムリンHC

2020年12月24日(木) 02:40

ピッツバーグ・スティーラーズのジュジュ・スミス・シュスター【AP Photo/Michael Conroy】

勝ち続けていれば何もかもが楽しいものだが、ピッツバーグ・スティーラーズのように突然の3連敗を喫するとバカげた行動を取ってしまうものなのかもしれない。

問題となっているのは試合前に相手チームのロゴの上でダンスする姿を『TikTok(ティックトック)』に投稿しているワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターの行動だ。

現地22日(火)にスミス・シュスターのダンスについて問われたヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは「それについては分かっている。ジュジュと話そうと思っている。ただ、われわれはプロフェッショナルだ。プロのスタジアムに足を踏み入れるにあたり、そういった悪ふざけのようなことがまっとうなモチベーションの要素だとは思っていない。ただ、すべてはリスペクトの問題なので、話し合いを持とうと思っている」とコメント。

「とはいえ、私は白線の内側で披露されるプレーの質がすべてだと考えている。自分たちの最近のパフォーマンスに関して、試合前の出来事やソーシャルメディアに関連した事柄に慰めを求めたり、言い訳を探したりはしていない」

トムリンHCは強力なパフォーマンスとさまざまな方法で勝利を重ね、11勝0敗と無敗を誇ってきたチームが、なぜ突然連敗する事態に陥ったのか、その理由を探っている。ひとつの大きな問題はクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーのプレーにあるかもしれない。これまでパサーレーティングは一貫して100以上を記録していたが、過去2週間は66を下回っている。スティーラーズのオフェンスは苦戦を強いられ、爆発的な集団から、とりわけ重要な局面でボールを動かすのに苦労する集団へと成り代わってしまった。

特にこの3試合を通して、スティーラーズは重要な場面でオフェンスが機能せず、シーズン第15週のマンデーナイトには17対0とリードを許した後、17対10まで巻き返したものの、スコアリングドライブを量産できずに同点にも追いつけず、結果的には27対17でシンシナティ・ベンガルズに敗北した。

過去、NFLチームで負けなしの11連勝を果たした後に3連敗を喫したチームはひとつしかない。1969年のラムズだ。もし歴史が正確な預言者であるならば、プレーオフ進出を決めているスティーラーズが当時のラムズと同様、初戦で敗退してしまうこともある。まだプレーオフの戦いまでは3週間の時間があり、シーズン第16週には勝利街道に返り咲くチャンスもある。それが実現できればAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のタイトルも決まる。

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