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ベンチに下げられてもプロの姿勢を崩さないイーグルスQBウェンツ

2020年12月25日(金) 11:44

フィラデルフィア・イーグルスのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Al Drago】

フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンはカーソン・ウェンツがチームを乱すとは考えていない。

ペダーソンHCは高額の契約を結んだクオーターバック(QB)のウェンツが、ルーキーのジェイレン・ハーツに先発の座を譲ってベンチに下がる状況にいかに対処しているかについて感銘を受けたと話している。ウェンツはQB交代によってロッカールームに分断が起こらないようにしたとペダーソンHCは指摘。さらに、現地24日(水)に『Penn Live(ペン・ライブ)』にこう話している。

「そうさせておけば起きていたかもしれないことだ。カーソンはそういうことが起こるのを許さないし、そうさせるつもりもない。彼はそれについてプロであり、ミーティングではたくさん発言し、前とまったく同じように多くの質問を発している。それに、1週間の中でも試合中でも、ジェイレンに話しかけている。私はカーソンがいかにこの状況に対応しているかを、高く評価している。彼はチームを阻害するものでありたくないと思っている」

ベンチに下げられたことにウェンツが不満を抱いており、最終的にはイーグルスを去るとの報道とはうらはらに、ペダーソンHCは5年目のウェンツが今もチームを第一に考える選手だと主張した。

「彼はチームの勝利を助けたいと思っている。肝心なのはそこだ。だから、われわれはそういったことを自分たちの考えに近寄せず、ロッカールームから排除しようと努めている。だから、そういったことがチームを分断することはない」

イーグルスは今週もハーツを先発に据えており、シーズン末までそれを継続する可能性もある。ハーツが印象的な働きを続ければ、フィラデルフィアのオフシーズンは面白いことになるだろう。イーグルスが若きQBに統率を任せることが明らかになったとしたら、ウェンツのチーム第一のスタイルがどうなるかも興味深いところだ。

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