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緊急登板のワシントンQBハイニケ、大学の期末試験は教授の配慮で後日受験

2020年12月29日(火) 06:24

ワシントン・フットボール・チームのテイラー・ハイニケ【AP Photo/Carolyn Kaster】

世界中の多くの人々と同様、テイラー・ハイニケの2020年は異常なほどに目まぐるしいものになっている。

オールド・ドミニオン大学出身のハイニケは2015年にドラフト外のフリーエージェントとしてNFL参戦を果たし、複数のチームを渡り歩いた後、2020年はXFLに舞台を移し、セントルイス・バトルホークスの一員としてシーズンをスタートさせるはずだった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行を受けてXFLは今春に今季の活動を断念したため、ハイニケはフィールドに足を踏み入れることなく契約を解除された。

NFLでの将来も多くを期待できない中、大学に戻ってエンジニアリングの学位取得に励むことにしたハイニケ。

しかしながら、故障者が続出したワシントン・フットボール・チームから12月に連絡が入り、万が一に備えて隔離クオーターバック(QB)としての契約を持ちかけられたのだ。攻撃コーディネーターを務めるスコット・ターナーとは2018年にカロライナ・パンサーズで1シーズンをともにしており、システムを理解していたことが決断を容易にしたと言えよう。

ハイニケはあと数回の試験を受けるだけの状態だったが、幸い、教授陣が理解を示してくれたようだ。

ハイニケは現地27日(日)、『Richmond Times-Dispatch(リッチモンド・タイムズ・ディスパッチ)』に「教授たちにメールして、すべての状況を伝え、シーズン後に試験を受けられないかどうか確認しないといけなかったけど、先生方はとても良い対応をしてくれた。だから感謝している。何の意味もなくまたセメスターをすべてやらなくて良くなったからね」と明かしている。

QBアレックス・スミスは今もふくらはぎのケガと闘っており、ハイニケは緊急時の隔離QBからバックアップへと昇格を果たした。27日のカロライナ・パンサーズ戦はドウェイン・ハスキンズが先発したが、ミスが相次ぐなど苦戦を強いられ、ロン・リベラHC(ヘッドコーチ)はスミス負傷に伴い2試合続けて控えとしてベンチ入りさせていたハイニケの投入を決めている。

その後、ワシントンはハスキンズの放出を決断しており、プレーオフの切符がかかる勝利必須のシーズン第17週にスミスが復帰できなければ、ハイニケがレギュラーシーズンの大トリを飾るナイトゲームに先発する可能性が高い。

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