スティーラーズは最終戦でQBロスリスバーガーを休ませ、ルドルフを先発に起用
2020年12月30日(水) 06:39シーズン第16週にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区優勝を果たしたピッツバーグ・スティーラーズは、少なくとも1人の選手にバイウイークを与えるようだ。
現地29日(火)、チームを率いるマイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)はシーズン第17週のクリーブランド・ブラウンズ戦でクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーがプレーせず、バックアップQBメイソン・ルドルフが代わりを務めると明かした。対戦相手のブラウンズ(10勝5敗)はプレーオフ進出の可能性を残しており、勝利必須の最終戦となるが、すでにポストシーズンの戦いを見据えるスティーラーズはロスリスバーガーをはじめ、複数の主力選手を休ませる計画だという。
トムリンHCはプレーオフ進出がすでに決まっている状態であれば主力選手をプレーオフに「エアメール」で送り届けたいと付け加えつつも、「プレーしている選手の大部分は出場することになる」としている。
当然ながら、このスポーツにおいてクオーターバックは最も重要なポジションであり、ルドルフはロスリスバーガーのように将来の殿堂入りが確実視されているわけではない。先発した試合で5勝3敗を記録するルドルフは62.2%のパス成功率で1,765ヤード、13タッチダウン、インターセプト9回を記録し、パサーレーティングは82だ。
ちなみに、スティーラーズとブラウンズには過去の因縁がある。昨シーズン、負傷によりロスリスバーガーを欠いたスティーラーズはシーズン第11週のサーズデーナイトに敵地でブラウンズと対戦し、試合は21対7でブラウンズに軍配が上がったが、ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットとルドルフのいさかいをきっかけに乱闘騒ぎがぼっ発。その中でルドルフのヘルメットを脱がせてルドルフの頭部に投げつけたギャレットは残りのシーズンを出場停止となり、今オフシーズンに復帰を果たした。
次戦に向けてブラウンズもスティーラーズも、昨年の騒動は過去のものにしたと正しいことを言うだろう。加えて、ブラウンズにとっては2002年以来となるプレーオフ進出がかかっており、実現させるには勝利が必須とあってこれ以上のモチベーションは必要ないはずだ。前回、ブラウンズがポストシーズンに進んだ2002年シーズンは最終戦で切符をつかむも、ワイルドカードでスティーラーズに負けて敗退している。
【C】