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QBスミス不調に備えてクオーターバック交代制を検討するワシントン

2021年01月06日(水) 07:06

ワシントン・フットボール・チームのアレックス・スミス【AP Photo/Derik Hamilton】

スーパーワイルドカード週末にクオーターバック2人体制のシステムが実行されるかもしれない。

『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』が報じたところによれば、ワシントン・フットボール・チームを率いるロン・リベラHC(ヘッドコーチ)は現地5日(火)、報道陣に対し、アレックス・スミスのふくらはぎが完治していないことから、スタッフ陣は9日に控えるタンパベイ・バッカニアーズ戦においてクオーターバック(QB)のスミスとテイラー・ハイニケを交代で起用する方法を「当然検討しなければならない」と語ったという。その上で、リベラHCはワシントンが確実に2人の司令塔に役割を分担させる意向を持っているわけではなく、その方向性を検討するのだと強調している。

フィラデルフィア・イーグルスに勝利し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区タイトルを勝ち取るに至ったシーズン第17週の試合で、フィールド復帰を果たしたスミスはパス32回を投げて22回成功、162ヤード、2タッチダウンを記録したものの、2回のインターセプトを喫した。スミスはスローイングの際に右足に頼らざるを得ない状況であり、効果的なプレーに従事するにあたってふくらはぎの負傷がもたらす影響が大きくなっている。

スミスはイーグルス戦でワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンにタッチダウンパスを通し、さらにタイトエンド(TE)ローガン・トーマスに投じたパスもタッチダウンにつなげるなど力強いスタートを切ったが、なかなかエンドゾーンを割り切れなかったオフェンスの一角において、スミスの動きは負傷によって制限されていた。

リベラHCは『The Washington Post(ザ・ワシントン・ポスト)』のニッキ・ジャーブヴァーラーに「彼らしい動きができていたように思えていた。最初のドライブはわれわれが期待するものだった。彼がパフォーマンスを示し、われわれの助けとなることをやってくれている限りは使い続ける」と明かしたという。

とはいえ、負傷がさらにスミスの動きを制限するようであれば、リベラHCはハイニケに切り替えざるを得ないかもしれない。シーズン第16週のカロライナ・パンサーズ戦でリリーフ役を命ぜられたハイニケはパス19回中12回を通して137ヤード、29ヤードのタッチダウンパスも決めている。

バッカニアーズ戦ではワシントンにミスを犯す余裕はほとんどない。とりわけ、バッカニアーズは勝利した過去3試合で31点以上を稼いでおり、終盤2試合だけを見ればいずれも44点以上を挙げているのだ。スーパーワイルドカード週末にワシントンがアップセットを成功させるには臨機応変な対応が不可欠と言えるかもしれない。

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